2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of ESP Programme for Nursing Students Based on the Combination of CSCL and FTF Class: in Collaboration with Universities in Finland
Project/Area Number |
17K02939
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山下 巌 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70442233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 久充 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (10513757)
淺間 正通 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (60262797)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Finland / CSCL / 宣言的知識 / 手続き的知識 / 認知学習 / 情意学習 / e-Learning / 学習コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主眼であった、フィンランドのユヴァスキュラ応用科学大学、LAB応用科学大学とのe-Learningプロジェクトにおいて、両国の大学教員が連携しつつ知識活用型のCSCL(Computer Assisted Collaborative Learning:コンピュータ支援型協同学習)と自律学習をベースとする探求型の対面授業とを組み合わせた授業を構築することができた。海外の大学との共同e-Learningによる授業手法は、日本の看護系学部においては極めてまれな試みであると言えよう。この授業では看護学に関する専門内容のやり取りそのものが英語学習となる環境を構築し、対面授業を通じて学習した語彙や提携表現などの宣言的知識(declarative knowledge)へと昇華させやすい環境を学生に提供することができた。多国籍の学生とウェブ空間を共有して、各国の看護に関する課題についての認知学習(cognitive learning)を促進するのみならず、互いの意見を英語を使ってやりとりしながら共感しあう情意学習(affective learning)との組み合わせは、方法論的にも極めて斬新な機会を学生に提供することとなった。 社会構成主義的な教育観に立脚し、早期の段階からインタラクティブなウェブを利活用したフィンランドのe-Learningは先進的であり、様々な背景を持つ学習者間の「つながり」を創出するのに貢献してきた。今回、JamkとLAB応用科学大学とのウェブを介したCSCLにおいても、サイバースペース上で相互に刺激し合える学習コミュニティを形成できたことは、本研究の大きな特色であり同時に成果であると言える。学ぶ者同士が国政を越えて、英語を駆使しながらネットワーク形成しつつ、相互刺激による自律学習を推進する環境の構築ができた。
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Research Products
(10 results)