2017 Fiscal Year Research-status Report
Developing a customized Chinese online learning system supporting learner autonomy
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17K02941
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
永江 貴子 拓殖大学, 外国語学部, 准教授 (90508441)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | eラーニング / 中国語教育 / 学習者オートノミー / テーラーメイド型学習 / 誤用研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は従来、学習者個々に合ったテーラーメイド型中国語学習システム開発の足掛かりとして、e-learningの学習結果を整理した。具体的に、1年生のゼロスタート中国語学習者には「総合中国語」という授業で中国語検定試験4級について、選択である「資格中国語」という授業で3級以上の自身の目標級について、中国語検定試験学習のためのe-learningである中検WEBでその過去問題を実施させた。実施後に各解答解説を参照させながら、自分の誤答を分析させ、ノートにまとめ弱点克服のための意識づけを図った。その誤答及び解説をノートにまとめたものは適宜提出させ、収集・記録した。なお特に誤答が多い部分に関しては集計し、教員側から授業やサイトのメッセージ機能を利用してフィードバックした。また学習者にはe-learningが中国語検定試験対策に有用か否か、中国語検定試験の受験有無を問うアンケートを行った。 以上により、中国語検定試験の合否とe-learningの実施回数を対照させ、e-learningは時と場所を選ばずに学習できることが利点であるが、学習者に与えるだけでは無用の長物で、e-learningを利用して実際に学習させるためには、教員側からの働きかけや学習者自身の動機付けを明確にすることが重要であることがわかった。なお、中検WEBを実施した以前の学習結果と対比すると、中国語検定試験合格を単位認定することにより、各段と合格率が上がったため、学習者の動機付けを明確にすることが学習効果を向上させると言える。これに関し、学会でも発表し広く意見交換をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中検WEBというe-learningを実施させ、学習者に誤答分析をさせ、それを収集・記録・整理し、更にe-learningの学習効果を調べるという当該年度の目標が達成されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度に引き続き、中国語学習ゼロスタートの1年生には「総合中国語」の授業にて、2年生以降は「資格中国語」の授業履修者に学習者オートノミーを促しながら、学習者には学習計画をデザインさせ学習管理をし、データを収集する。また中国語学習システム構築に向け、各級毎に誤答が多い点を整理・分析し、更に中国語教育で得られた研究成果に照らし合わせ、各項目ごとの解説を作成する。以上をまとめ、学習者向けの項目別解説を組み入れたサイトの構築を試みる。
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Causes of Carryover |
研究調査や学会発表等で、当該年度に海外に行く必要性が多く生じたため。
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