2017 Fiscal Year Research-status Report
Research into Improving the English Communication Skills of Student Pharmacists in the Six-year Curriculum
Project/Area Number |
17K02944
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
金子 利雄 日本大学, 薬学部, 教授 (20185929)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
E・M Skier 日本大学, 薬学部, 准教授 (90339101)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 薬学英語 / 英語コミュニケーション / 英語教育 / ESP |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の当該科研費研究計画に従って、全国私立薬科系大学57校に対してオンラインアンケートを実施した。実施期間は平成29年8月15日から平成29年11月14日までとし、31校(回答率54%)から回答を得た。 アンケート内容は、1.英語開講科目数、2.4技能の配分、3.Listening & Speaking(L&S)の進度別クラス実施、4.クラス分けの方法、5.L&Sのクラスサイズ、6.L&Sの担当教員の身分、国籍、母語、7.L&Sの科目内容、8.薬学生のための英会話教材、9.薬学英語テキストへの意見である。 上記のアンケート結果を基にして、平成30年3月28日に日本薬学会第138大会(金沢)にて「英語コミュニケーション教育の現状と課題ー科研研究によるアンケート調査を基にしてー」と題したポスター発表を行った。発表者は、金子利雄(研究代表)、Eric M. Skier(研究分担者)、板垣 正(日本大薬)、堀内正子(昭和薬大)、玉巻欣子(神戸薬大)である。内容構成は、1.はじめに、2.医療界を取り巻くグローバル人材育成、3.国内外におけるグローバル人材育成の動向、4.製薬企業、調剤薬局、ドラッグストアーでのグローバル人材育成の事例紹介、5.英語コミュニケーション教育の現状、6.英語コミュニケーション能力育成のための方策(案)、7.まとめ、である。 学会発表の傍ら、本研究の最終成果物となる「薬学生のための英語会話」教材開発について出版社と協力依頼交渉を行い、快諾を得ることが出来たことは、本研究の計画に沿った進捗状況である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート方法について、先の科研費研究では紙媒体を郵送したが回答率が低く困惑した経験がある。そこで、当該研究では、専門業者と委託契約を結び、オンライン上でアンケートを実施することが出来た。オンラインによるアンケートは、回答者の負担も軽く済む利点があるため、回答率54%という結果を得ることが出来た。さらに、英語教材についての自由記述を通して、薬科系大学での英語コミュニケーション能力育成に必要なニーズを知ることが出来たことは、今後の研究に役立つ貴重な情報である。 アンケート結果を基にして、日本薬学会第138大会(金沢)でポスター発表を行ったことにより、研究協力者たちとの情報共有ができ、テキスト開発について出版社との具体的な交渉をすることが出来たことは、当該研究の計画通りに順調に進展していると言えよう。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策については、大きな変更はない。平成30年度は、米国南カリフォルニア大学薬学部、チャップマン大学薬学部、カリフォルニア州内の病院、薬局等での聞き取り調査、英国ポーツマス大学薬学部、小野薬品工業ロンドン支社、王立薬剤師会(RPS)、病院、薬局等での聞き取り調査を行う予定である。 学会発表として、日本薬学会第139大会(千葉)での発表の他に、10月に韓国応用言語学会国際大会で一般発表(口頭)に応募して、日本の薬科系大学における英語教育について発表を行う予定である。大会運営委員から強いお誘いを頂いている。 平成31年度は「薬学生のための英語会話」教材開発に着手する。そのための準備として、平成29年度に実施したアンケート調査結果と平成30年度に行う海外での聞き取り調査を参考にして、テキスト構成、方針を検討する予定である。 テキスト作成に当たり、多方面の専門家の協力のもと推進する計画である。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由として、アンケート調査を請け負う業者との契約料が、予定よりも安かったことが上げられる。また、日本薬学会第138年大会(金沢)への参加予定日が、校務の関係で短縮せざるを得なかったことにより、出張旅費、滞在費が削減されたことによる。この残金を、当初計画になかった2018年韓国応用言語学会(ALAK)国際大会での研究発表に当てる予定である。
|
Research Products
(1 results)