2018 Fiscal Year Research-status Report
Consideration of more effective methods for listening comprehension based on sound spectra
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17K02949
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Research Institution | Niigata University of Management |
Principal Investigator |
松浦 れい子 (段王れい子) 新潟経営大学, 経営情報学部, 准教授 (10780801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 淳子 新潟経営大学, 経営情報学部, 教授 (30372832)
古橋 武 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (60209187)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 音素 / 発音教育 / 学習意欲 / テキストマイニング / 周波数特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度のパイロットスタディを参考に、実際の教育実験の準備をしながら、再度、実験前後の問題や、訓練の教材、及び、目的を見直した。英語教育の関係者にも意見を求めたが、発音の小さな単位の音を聴き分けられることと、会話を聴き取ることには、あまり関係がないのではないかというものが多かった。会話などでは、細部が聴き取りにくく、前後のながれで判断できるものだからである。また、発音をいかに個々の音に正確にできるかということと、会話がよりよくできることの関係も弱いものでしかないか、全くないかもしれないとも言われた。実際に有益となるのは、発音を学び始めた初心者のみではないかと、考え始め、大学生での教育実験がそもそも有効な実験んであるかに確信を持てなくなった。 また、先行研究では、個々の音の発音を上達させることのみのものはあっても、それが英語学習のどの部分により向上をもたらすのかの研究が少なく、研究の目的で不安定な状況が続いた。状況を打開する道やながれをつかめず、教材を選ぶ基準ができないままになってしまった。 後半になって、長文を聴き分けることと、それらの中に含まれる音素の発音を練習することを関連付けて、実験前後の問題や教材に活かすことを考えた。また、テキストマイニングを利用して、学習意欲の変化を確認することができるのではないかと考えた。テキストマイニングの方法を探り、R言語とアドインソフトを使う方法を勉強し始め、まだその途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予想していた教育の成果が予想以上に違うものになりそうだったため。 発音教育とその他の英語能力の関係が気になり、多くの英語教育者が音素の発音にこだわらなくてもいいのではないかという意見が多くて、なかなか前に進めなかった。 そこから抜け出せるながれや先行研究を探っていたが、見つけるまでに時間がかかってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
たとえ小さな音素とはいえ、聴き分けられたほうが学習意欲にはつながるのではないかと考えた。そこで、教育の成果として、学生の長文を聴き分けたり、読んだりするテストをさせ、その感想を教育の前後で比較することにした。成績だけでなく、小さな音の聴き分けができることが、学習の意欲につながるかどうかも判断することを追加することにした。そのために、テキストマイニングの方法を学んでいる。また、パイロットスタディで行わなかった、長文の聴き取りや発音をテストするため、その問題の選定も必要である。 これらのことを、英語教育者の協力を得ながらそろえ、本実験を今年度後半の初めで実施する予定である。結果をまとめ、協力を得た英語教育者と検討し、より効果がある方法を探る。
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Causes of Carryover |
本年度に実際に研究を進められる方法やながれが見出せず、本来使いたかった教育実験や学会発表ができなかったため。 今年度は、昨年度後半から新たな計画を考え、その方法を学んでいるため、予定していた教育実験や成果の発表を実施する予定である。
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