2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of ICT Materials in English Pronunciaton from the Percepectives of Difficluties and Lingura Franca Cores
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17K02951
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
西尾 由里 名城大学, 外国語学部, 教授 (20455059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 徹 岐阜大学, 教育学部, 教授 (10452161)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 小学校英語 / 習得困難度 / インテリジビリティ / 発音 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年から継続的に分析しているが、2019年度は、文部科学省作成の小学3・4年生を対象とするLet's Try と小学生5・6年生を対象のWe Canの付属音声を聴き、テキスト分析と発音表記 を行い、そのデータを精査し、出現頻度の高い音素、文章を明らかにした。それにより、音素に関しては、基本的な音素がすべて出現しており、センテンスも、基本的なイントネー ションを含んでいることがわかった。これを単語文章選びの基礎データとする。小学1年~6年生の発音を採取し、習得困難度とリンガフランカ・コアの観点か ら評価し、学習優先順位を確定した。そのなかで、特にアルファベットにおいて、英語母語話者の発音録画と説明を加えたビデオを作成したものを使い、ICT教材を作成した。そのICT教材は、左側が英語母語話者の発音ビデオで、右側は自分の発音している顔が映し出されるものである。小学生への使用を想定し、大学生を対象にパイロット実験を行った。その結果、英語の発音に関して、プレとポストの結果から、有意に発音が向上した。子音に関しては、インテリジビリティが向上したが、母音の音質の違いにおいては、特定の母音、特に日本語とよく似た発音に関しては難しいことが明らかになった。自分の発音の仕方(口の開け方や舌の位置など)を英語母語話者と比較できることにより、学習者の発音の仕方に大きな変化が見られた。さらに、ICT教材の使用満足度も高かった。今年度で、本科研は終了するが、小学校児童への本ICT教材への応用を続けていく。
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Remarks |
英語母語話者の発音と自分の発音の仕方を同時に比較しながら、自律的に発音トレーニングができるICTシステムである。PCの画面左側に英語母語話者の動画と発音の仕方の説明が入り、右側に同時に学習者の発音している映像が映し出され、自分の発音とモデルとを比較でき、また音声も録音し、チェックできる。『英語教育』(大修館書店)「ICT連動誌上発音練習ワークショップ」において、2020年4月号から1年間連載。
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Research Products
(9 results)