2017 Fiscal Year Research-status Report
小中高大連携を見据えた外国語教育とICTの接点を探る研究ならびにアーカイブの開発
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17K02956
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
神谷 健一 大阪工業大学, 知的財産学部, 講師 (50388352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 修平 立命館大学, 生命科学部, 准教授 (20589709)
近藤 雪絵 立命館大学, 薬学部, 任期制講師 (30722251)
榎田 一路 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20268668)
岩居 弘樹 大阪大学, 全学教育推進機構, 教授 (20213267)
田原 憲和 立命館大学, 法学部, 准教授 (80464593)
齊藤 公輔 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (90532648)
大前 智美 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00379108)
清原 文代 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 教授 (90305607)
氷野 善寛 目白大学, 外国語学部, 講師 (80512706)
矢野 浩二朗 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (10612442)
森 真幸 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90528267)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 外国語教育 / ICT / Active Learning / Classroom Tips / e-learning / タブレット / スマートフォン / デジタル教具 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題「小中高大連携を見据えた外国語教育とICTの接点を探る研究並びにアーカイブの開発」では3つの目的を達成すべく実施するものである。第1はFLExICTエキスポの実施、第2は外国語教育支援のためのアプリ・ソフト類のアーカイブ開発、第3は主に小中高大の各学校における外国語教育で必要とされるツール類の調査および新規の開発である。 しかし初年度の研究実施計画で述べたように本研究への充足率(応募額に対する配分額の割合)は66%という、我々の予想をはるかに下回るものであった。そのため第2の目的に重点を置いた研究を行うこととしたが、まずはアーカイブのための様式を策定した。併せて平成30年度のFLExICTエキスポ実施に向けての会場確保と各種調整を行い、平成30年度の計画として大阪工業大学梅田キャンパスOIT梅田タワーにて、平成31年3月24日(日)に実施を決定した。さらにウェブサイト https://flexict-expo-2018.jimdosite.com を作成し、現在はプログラム案を練っているところである。加えて、今回の企画には外国語教育とICTの接点を探るのみならず、Active Learning、そしてそれを実施するためのClassroom Tipsを融合させた研究という観点が求められているという発想の下で実施計画を進めているところである。 近年、外国語教育に活用することができるソフトウェアやe-learningツール類、タブレット端末やスマートフォン等のモバイルデバイス用アプリ、電子語学教材などのデジタル教具が大学・大学生を中心に広がりつつある。その一方で小中高などの教育機関でも同様の動きが進んでいるものと思われるが、残念ながらこれまで両者の間の接点はほとんどなかったものと考えられる。この橋渡しを行うことこそがFLExICTエキスポの目標であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに継続的にFacebook上の非公開グループを使って様々な構想を練ってきている。ただしアーカイブの様式は出来たばかりであり、まだ書き込み案として研究代表者によるものが1件あるだけだが、上述の通り、新たにActive LearningとClassroom Tipsを融合させるという少々欲張りな研究にもなりつつある。 現在は平成30年度のFLExICTエキスポの実施に向けて様々な構想を膨らませている段階であり、招待講演者等もほぼ決定している。しかし、もとよりこのイベント自体は別の科研で平成28年9月4日(土)に実施したFLExICT Conference(ICTを活用した外国語教育の最前線を知るカンファレンス)の拡大版を狙ったものであり、その科研に研究分担者として参加していた本科研の研究代表者にも一定のノウハウがあると考えている。若干の手直しが必要ではあるものの、その際に作成した受付アプリ等、再利用できるものもある。 研究代表者の神谷の活動としては過去及び現在進行中の別の科研とも協力し、各種ツール類を改良しながら新しいツール開発にも着手しているところである。これにより既存のツールであるところの「動詞変化形提示ツール」などがタブレット端末でも利用できるようになり、また、特定のタブレット端末を持たない学生にはパソコン版を提供する目処が立っている。これらについては平成30年度のFLExICTエキスポで発表される予定である。 また、研究協力者として参加していただいている平野貴美枝氏が参加するNPO法人「センセイワーク」は2017年12月までに静岡県立掛川西高等学校の生徒及び企業と協力し「掛川城プロジェクションマッピング」を成功させている。これはFLExICTエキスポの4本柱のうちの2本であるICTとActive Learningに基づくものである。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでFacebook上ではFLExICTエキスポの構想として、以下のような内容が議論されている。 ・iPad+全学Wifiのような教育機関から、せいぜいスクリーン+プロジェクタ+持ち込みパソコン程度しか使えない教育機関まで、あるいは何も教室に設置されていない完全普通教室まで。デジタル10割からアナログ10割の間には様々な段階があり、デジタル7割アナログ3割、デジタル5割アナログ5割、デジタル3割アナログ7割など、様々なブレンデッド・ラーニングの姿が想定され得る。 ・デジタルとアナログをどう組み合わせるかがこれまであまり検討されていない。従来は最先端の事例紹介がほとんどだったような気がする。それぞれのステージで「ICTによってさらにもう一味を加えるには?」「どのようなアプリ・ソフト・ツール」を使うことで、どのように拡張ができるか。その活動がどう授業の活性化につながるのか また、これらに加えてGoogle翻訳の外国語教育への応用、VRを利用した外国語教育、QuizletやKahoot!などのウェブアプリケーションの利用、タブレット利用型の外国語教育などがある。上記の繰り返しにもなるが、重要なのはこれらが必ずしも大学だけで行われてきているわけではない。場合によっては小中高の方が進んでいるなどということさえあるのではないだろうか。デジタルネイティブ世代の存在もある意味脅威的である。とりわけ初習外国語の場合、小中高での英語教育でこれまで蓄積されてきたノウハウが高等教育の様々な場面で活用できることも考えられるのではないだろうか。埋もれている教員の暗黙知や実践知を「発掘」するには時間がかかる。そして無尽蔵であることが予想される。しかしこのような事例を1つでも多く収集してFLExICTエキスポの場で発表してもらい、アーカイブしていくことが本研究の究極の目的ではないかと考えている。
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Causes of Carryover |
充足率が66%であったことから2017年度のFLExICTエキスポ実施を見合わせざるを得なかった。このため2017年度配分額のうちのかなり多くの金額を繰り越すこととなったが、これらは2018年度・2019年度のFLExICTエキスポ実施のための費用(会場使用料・招待講演者謝金・アーカイブ協力者謝金など)として利用する計画である。
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Research Products
(4 results)