2019 Fiscal Year Research-status Report
小中高大連携を見据えた外国語教育とICTの接点を探る研究ならびにアーカイブの開発
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17K02956
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
神谷 健一 大阪工業大学, 知的財産学部, 准教授 (50388352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 修平 立命館大学, 生命科学部, 准教授 (20589709)
近藤 雪絵 立命館大学, 薬学部, 講師 (30722251)
榎田 一路 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20268668)
岩居 弘樹 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (20213267)
田原 憲和 立命館大学, 法学部, 准教授 (80464593)
齊藤 公輔 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (90532648)
大前 智美 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00379108)
清原 文代 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 教授 (90305607)
氷野 善寛 目白大学, 外国語学部, 専任講師 (80512706)
矢野 浩二朗 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (10612442)
森 真幸 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90528267)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 外国語教育 / ICT / アーカイブ / デジタル時代の教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の予定通り、2回目のFLExICT Expo 2019 を2020年2月23日に実施した。新型コロナウィルスの影響により集客は少なめだったが、それでも事前には130名程度の申込があり、当日100名弱の参加者がある(うち50名は2年連続の参加)大規模なイベントを開催できたことは本研究の実績として大いに誇れるものとなるであろう。ウェブサイトは https://flexict-expo-2019.jimdofree.com であり、こちらで当日のプログラムや発表予稿集も無料公開している。本研究課題では外国語教育にICTを活用する事例をなるべく多く集める(アーカイブする)ということを目的としているが、この発表予稿集はアーカイブの体裁を取り入れるため、全ての実践事例において固定されている14個の共通設問(FLExICT Expo 2018と提出用フォーマットは共通)を設けていた。一部を取り上げると、実践可能な学校として想定可能なレベル(共通設問1)、実践するのにどの程度の準備が必要か(共通設問3)、教員個人にかかる費用(共通設問4)、児童・生徒・学生一人ずつにかかる費用(共通設問5)、教員側で必要な機材(共通設問6)などである。 研究課題の開始時には想定していなかったこととして、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のオンライン・サイトにてクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されている大学院レベルの教科書を、本研究課題の一部メンバーもボランティアで参加し、研究代表者が監訳者となって、翻訳書(クリエイティブ・コモンズ・ライセンスでオンライン公開、 https://pressbooks.bccampus.ca/teachinginadigitalagejpn/ )を刊行できた。書名は『デジタル時代の教育 教育と学習をデザインするための指針』である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
FLExICT Expo 2018/2019とも予定通りに開催でき、アーカイブ件数も2年間の合計で約70件となった。これに加え、2018年2月に知ったカナダの教科書の翻訳が完成し、2020年3月に公開できたことは本研究の大きな成果であろう。折しも新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、多くの教育機関では急遽オンライン教育の導入が求められるようになったが、当該翻訳書は日本語で読めるものとしては類書にない特徴があるため、SNSなどでも大きな反響を集めている。このような理由から「(1)当初の計画以上に進展している。」を選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の展開についての構想として、新型コロナウィルスの影響により緊急事態宣言が発令され、全国の学校でオンライン教育が導入されるなど、2019年度までの外国語教育と2020年度のそれとでは大きく変わってしまった。このため、緊急時におけるICT利用型の外国語教育についても実践事例を収集する必要性があると感じられるため、FLExICT Expo 2020 緊急シンポジウムの開催を2020年7月に計画しているところであり、会場も手配済みである。ただし今後の動向次第では中止またはオンライン配信の可能性も現時点で視野に入れている。 翻訳書に関しては原書の改訂版が2019年10月に出版されたため、翻訳書の改訂版も2020年度中にオンライン公開する計画である。
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Causes of Carryover |
FLExICT Expo 2019 の予算に残余が生じた。残金は主にFLExICT Expo 2020 緊急シンポジウム開催費用に充当する予定である。
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Research Products
(36 results)