2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the English Nominal Domain in Adult Second Language
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17K02976
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Research Institution | Gunma Prefectural Women's University |
Principal Investigator |
Snape Neal 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10463720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細井 洋伸 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (40331946)
梅田 真理 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (80620434)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | second language / count mass / definites |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第二言語学習者による英語の冠詞と可算/不可算名詞の区別の習得について明らかにすることを目標としている。特に、英語を第二言語として習得する日本語母語話者とスペイン語母語話者を対象に、冠詞と可算/不可算名詞の言語知識と言語処理の両方に焦点を当て、調査を行った。日本語母語話者にとって英語の冠詞や可算/不可算名詞の区別は習得が難しいとされているが、その原因は日本語には冠詞や可算・不可算の区別がないことが原因と考えられている。本研究では、学習者の母語文法がどのように名詞句の解釈に影響を及ぼすのかを検証するため、日本人英語学習者と母語に冠詞や可算・不可算の区別が存在するスペイン語を母語とする学習者を対象に調査を実施し、その結果を比較した。2018年から2019年にかけて、英語母語話者、日本語母語話者、スペイン語母語話者を対象に調査を行った。2020年度はコロナウィルス感染症の影響により、調査の実施を一時中断したが、2020年度から2021年度にかけて、日本第二言語習得学会や言語科学会などの学会において、冠詞と可算/不可算名詞の知識と文処理に関する調査結果を報告した。2022年度は、オンラインテストの実施と収集済みデータの分析を継続するとともに、2022年5月には第16回Generative Approaches to Second Language Acquisitionにてポスター発表を行なった。また、本研究を総括する論文を2本執筆し、学術雑誌に提出した(査読審査中)。 本研究では英語を学ぶ日本語母語話者とスペイン語母語話者を比較し、母語の影響を検証したが、調査結果からははっきりとした母語の影響は見られず、どちらの言語の母語話者も中級レベルの習熟度においては、可算・不可算の区別が柔軟な名詞(flexible nouns)や様々な種類の定冠詞の使用に困難を経験していることが明らかになった。
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Research Products
(3 results)