2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of web-based communication tasks on the development of a sense of audience in L2 writers
Project/Area Number |
17K02977
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
佐々木 みゆき 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (60241147)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | e-tandem / 読み手意識 / 意見文 / 転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第2言語での作文をオンライン上で交換するe-tandem(双方向型2言語通信)という形式が、学習者の読み手意識(sense of audience)をどのように発達させ、さらにそれが他のアカデミックライティングにどのように転移し得るかを、2つの学習言語を対象に比較することを目的とした。当初の目的を超えて、2つの学習言語での比較が可能となったのは、初年度(H29年度)に、本研究者が米国に8ヶ月滞在した際にデータ採取の機会を得たためであり、英語を第1言語とする日本語学習者(H29年度にデータを採取済み)と日本語を第1言語とする英語学習者(H30年度にデータを採取済み)の「読み手意識」の発達を第1言語と第2言語を入れ替えて比較した。 「読み手意識」が転移して欲しいアカデミック対象ジャンル(genre)はどちらの年度も「意見文」とし、研究デザインはH29年度とH30年度で相似形をなすように企画した。分析の結果、(1)e-tandem形式は、英語を書く力や英語力一般を向上させようとする動機づけや、オンライン上の「読み手意識」を向上させた。又、(2)アカデミックライティングへの転移に関しては、A.「以前に読み手意識について学んだことがなく」、B. 「作文のプロンプトに読み手に関する情報が書いてあった」場合、C.「読み手にわかりやすく書こうとする操作が最も転移しやすい」ことがわかった。 最後に、最終年度である令和元年度の成果としては特記すべき事は、H29年度から使用した型を土台に、e-tandemの機能を持つPlatform最終案を作成したことである。
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Research Products
(1 results)