2019 Fiscal Year Annual Research Report
The construction and development of international collaborative projects in Korean language classes.
Project/Area Number |
17K02981
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
OHE HyeーGyeong 国際基督教大学, 教養学部, 課程准教授 (80552372)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 国際間交流授業 / インターネット技術 / 異文化コミュニケーション能力 / 韓国語教室 / 日本語教室 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ITを活用したプロセス中心アプローチを韓国語学習教室に導入して、学生が社会的・相互行為的プロセスに積極的・能動的に参加できる国際間交流授業を実施し、このような授業が目標言語や文化に対する学習者の文化及び言語能力に及ぼす影響を考察・評価することであった。 この研究目的を達成するために、日本で韓国語を学ぶ学習者と韓国で日本語を学ぶ学習者間に、2年間にわたって国際間交流授業を実施した。1年目(2017年)は、韓国の中央大学校(CAU)で日本語を勉強する学生と国際基督教大学(ICU)の韓国語Ⅱを受講する学生間に合計7回にわたって、SKYPEによる交流授業を実施した。しかし、教室環境を取り巻く技術的なトラブル以外に、日韓の学習者における言語レベルのギャップや交流授業に参加する学習者の人数バランスなどの解消、個人間・小グループ間の交流拡大に向けた授業デザインの見直しが必要だと判断し、2年目(2019年)は交流パートナを変更して、韓国の仁川大学校で日本語を学ぶ学生と国際基督教大学(ICU)の上級韓国語Ⅰの学生の間でZOOMによる交流授業を行った。 毎回の授業後に書いてもらったリフレクション、及び交流授業終了後に実施したアンケート調査の分析結果、日韓の学習者における交流授業の満足度は高く、短期間交流であったため言語能力の上達までは至っていないが、この授業を通して学習動機が高まり文化能力も高くなったと自己評価した。 ただ、交流授業における満足度や文化能力の向上という側面において、1年目では、日本側の学生の方で高くなっているのに対して、2年目では韓国側の学生の方で高く現れている。今後、2年間のアクションリサーチによって得られた結果をより綿密に分析し、交流授業の満足度や言語・文化能力に影響する諸要因を探ることによって、効果的な交流授業デザインに向けて活用していく必要がある。
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