2020 Fiscal Year Research-status Report
教室にやる気の「潮流」を作る枠組みの検証と実践―日本人大学生英語学習者を対象に―
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17K02983
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Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
阿川 敏恵 清泉女子大学, 付置研究所, 教授 (90409805)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 英語学習者動機づけ / DMCs / 複線径路等至性アプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度においては、DMCs(Directed Motivational Currents)(Dornyei, Henry, & Muir, 2016)を体験したと考えることのできる英語学習者への面接調査を実施し、その分析結果の一部を国際学会(オンライン開催)にて発表した。 面接調査については2020年度、以前から進めている面接調査に追加する形で、5名への面接調査を実施した(新型コロナウィルス感染症拡大の影響から、オンラインテレビ会議システムを使用しての面接となった)。面接内容は、面接調査参加者の同意を得た上で録音した。得られた音声データを書き起こして現在分析を進めているところである。分析にあたっては、複線径路等至性アプローチ(TEA)を用いている。 TEAを活用するにあたり、TEAの書籍ならびに研究論文を渉猟するとともに、TEA研究報告会(オンライン開催)に参加し、多岐にわたる研究分野でのTEA実践について知見を深めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、従来の形での研究推進が難しくなったため。具体的には、1)コロナ禍に対応するための校務負担が激増したこと、2)発表予定であった学会が中止・延期されるなど、研究成果の発表活動が影響を受けたことである。年度後半、徐々にではあるが、調査形態・成果の発表形態共にオンラインに切り替えて対応をおこなった。
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Strategy for Future Research Activity |
面接調査結果の分析を継続し、今年度中の学会発表を目指す。同時に、成果を論文にまとめ、学術雑誌への投稿を行いたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症拡大により、従来の形での研究活動が難しくなったため。未曽有の事態への対応で校務負担が激増して研究活動の進捗を妨げることになったほか、あらゆる学会がオンライン開催となり、出張旅費の支出が激減したことによる。
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