2019 Fiscal Year Research-status Report
Effects of group environment on EFL learners' motivation
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17K02993
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 美津子 大阪大学, マルチリンガル教育センター, 講師 (70732840)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学習環境 / グループワーク / グループ・ダイナミックス / 評価尺度 / 個人差特性 / 動機づけ / 自己観 / 性差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の主目的は、グループワークを取り入れて英語学習を行う学習環境に焦点を当て、グループワーク環境と学習者の個人差特性の関係を検討することである。本年度は、グループワーク等を用いた英語学習に対する動機づけに影響を及ぼしうる個人差要因として、性差と自己観に焦点を当て、ペア・グループワークを用いるプロジェクト型英語授業の学習環境において、これらの要因の影響を検討した。分析の結果、自己を他者との結びつきにおいて捉え、人間関係をより重視する傾向にある相互協調的自己観が優勢な学生と女子学生は、グループワークを用いたプロジェクト型学習により強く動機づけられる傾向にあることが明らかになった。この研究成果は11月に開催された国際学会(The applied linguistics conference 2019)において発表した。また論文についても執筆を終え国際誌に投稿した(現在査読中)。また、グループワーク等を用いた英語学習に対する動機づけに影響を及ぼしうる個人差要因として、ビリーフにも焦点を当て、新たなデータ収集も行った。前年度に投稿した二本の論文については、一本は現在も査読中であるが、質問紙の妥当性(構成概念妥当性)に焦点を当てたもう一本の方は、JALT Journalへの投稿後、査読・改訂を経て掲載が決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、収集したデータをもとに、ペア・グループワークを用いたプロジェクト型英語授業の学習環境における個人差特性の役割(性差、自己観、動機づけ)を明らかにし、その成果を国際学会で発表し、論文執筆を終え、国際誌に投稿した(現在査読中)。また、グループワーク等を用いた英語学習に対する動機づけに影響を及ぼしうる個人差要因として、ビリーフ等に関する新たなデータ収集も行った。この新規収集データについては、期間延長し(承認済み)今後分析等を行っていくが、研究計画自体は、ほぼ順調に進んでいるため、「おおむね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、グループワーク等を用いた英語学習に対する動機づけに影響を及ぼしうる個人差要因として収集したデータのうち、まだ分析等を行っていないもの(ビリーフ等)を検証し、その成果の学会発表、論文執筆・投稿を目指す。
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Causes of Carryover |
当初予定していた学会への参加(旅費の使用)ができなかったため残金が生じた。次年度の出張旅費として使用する予定である。
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Research Products
(2 results)