2018 Fiscal Year Research-status Report
語彙習得研究に基づいた効果的な英単語テストの実施方法
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17K03003
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
笠原 究 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50439006)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 英単語テスト / 語彙習得 / 復習のタイミング / 長期記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は実験2「単語テストと復習の順序」を実施した。協力を得られる一般英語2クラスの授業回数が限られていたのと,実験代表者の仕事が増加したため当初の予定より小規模での実施となった。1週目は両クラスとも目標語20語の知識の有無をプレテストで確認した。参加者はほとんどの目標語も知らないことが確認された。次に学習セッションに入った。PowerPointのスライドで目標語とその単語の意味を3回提示して終了した。 2週目は,Group Aでは最初にPowerPointによる復習を行ってから目標語の意味を問うテストを行った。Group Bでは逆にテストを行ってからPowerPointによる復習を行った。結果は当然復習を先に行ったGroup AがBより高得点を取った。正解率がAは平均47%に対しBが5%であった。 その後1週間後にそれぞれ同じテストを遅延テストとして行った。先行研究と同じく,今度はBがAを得点で上回った。Bが平均で31%正解したのに対しAは20%であった。1月後に同じテストをもう一度行ったところ,やはりBがAを上回った。平均はBが25%正解したのに対し,Aは11%であった。テステイング効果が長期にわたって保持されることが,この結果より判明した。単語学習をした次の授業では,復習をしてからテストするよりも,テストしてから復習をしたほうが,長期的な保持には有効であることが確認された。 また別のクラスで次年度の実験3の一部を実施することもできた。学習者にこちらから学習する単語を指定して,単語テストを行った。来年度は別の参加者に,自らテストする単語を選ばせて,今年度の結果と比較する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
規模は予定より小さくなったが,実験2を予定通り実施することができたため。また,別のクラスで3年時に予定していた実験3の一部を実施することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目まで順調に研究が進んでいる。研究代表者の外部プロジェクト参加が今後も続くため,実験規模は縮小するが,2019年度後半に実験3の残りを実施する予定である。
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