2019 Fiscal Year Research-status Report
「読むこと・書くこと」の主体的協働的な学びにおける初等英語カリキュラム開発と評価
Project/Area Number |
17K03008
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
高橋 美由紀 愛知教育大学, 教育実践研究科, 教授 (30301617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 善和 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (40220181)
山内 優佳 広島文化学園大学, 学芸学部, 講師 (40781365)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小学校外国語(英語)教育 / 小学校外国語活動 / 「読むこと」「書くこと」 / 学習指導要領 / 学習者の主体的協働的な学び / 目標と評価 / 教材研究 / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年から実施される小学校学習指導要領(文部科学省, 2018)では、小学校外国語(英語)教育の教科化、それに伴う評価の仕組みの導入など様々な改訂が実施される。本研究は、グローバル化に対応した小学校英語教育として、「外国語(英語)教育」及び「外国語(英語)教育につなげる外国語活動」における小学校外国語(英語)の在り方について、「英語のコミュニケーション能力を育成する教育」や「初等中等学校の系統性を重視した教育」の視点から、学習者の主体的協働的な学び、とりわけ、「読むこと」「書くこと」に焦点をあてて研究を行うことである。今年度は、(1)これまで中学校の先取り学習として行われてきた、文字指導、及び「読むこと」「書くこと」について、児童の発達段階を考慮し、3年生から6年生まで各学年に応じた効果的な学習について検討した。(2)教科として英語コミュニケーション力を育成するための具体的な教材として、文部科学省配布資料『Let's Try!』『We Can !』や、検定済み教科書のパンフレット等を参考にして、語彙の分析や「読むこと」「書くこと」の効果的な指導法等を検討し、提案した。(3)中学校英語教育に円滑に繋げるための指導について、文字を中心にして4技能を統合的総合的に扱う方法等も提案した。さらに、(4)教材を使用した指導法と評価規準、評価方法についても考察し、提案した。主な研究成果として以下が挙げられる。(a)Yamauchi, Y., Takahashi, M., & Yanagi, Y. (2019, August). On the assessment of reading and writing in elementary school English teaching. Poster session presented at the meeting of FLEAT 7: Language Learning with Technology Facing the Future, Tokyo.を発表した。(b)「小学校英語教育における「読むこと」「書くこと」に関する評価」を執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、次年度から導入される新学習指導要領を踏まえた「文部科学省検定済教科書」及び高学年における外国語教育の「教科としての評価について」の研究も行うことになっていた。 文部科学省から「評価について」の発表が遅れたこと、及び「文部科学省検定済教科書」が業者のHPとパンフレットのみしか使用できなかった。そのため、これらの内容を含めた研究については次年度に行うことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、「検定済み教科書」を使用して、初等段階の「教科」としての英語教育において、文字をどこまで指導することが可能であるかを探ること。また、同時に「4技能の学習」についてもその可能性を探ること。さらに、小学校英語の「教科化」の視点から、中学校英語教育へ繋げるための小学校段階に効果的な「文字指導」さらには、「4技能の学習を統合的に扱う指導」について、3年生から学年別の段階的な指導法、及び、教材、カリキュラム、及び評価規準等について考察し、開発することである。 また、文部科学省から提示された「評価」をもとにして、学習者が主体的協働的な学びにつながる評価について検討し、学習者の評価に対する意識や指導者別(担任教師、英語専科教員、ALT等)に、実際に評価できることについて調査し、今後の評価のあり方を提案したい。
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Causes of Carryover |
文部科学省の評価、及び文部科学省検定済教科書等が年度末まで発表されなかったため、その研究に充てる費用と成果発表の報告書作成ができなかったため
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