2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of critical thinking tests for Japanese learners of English
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17K03029
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Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
峯島 道夫 新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (10512981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 理恵 新潟医療福祉大学, 社会福祉学部, 助教 (40766987)
茅野 潤一郎 新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (50413753)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 批判的思考 / クリティカルシンキング |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度作成した、思考の8要素(Eight Elements of Thought:①Purpose(目的)、②Questions at issue(重要な問題)、③Information(情報)、④Interpretation & Inference(解釈と推論)、⑤Concepts(概念)、⑥Assumptions(前提)、⑦Implications & consequences(含意と結論))に基づく批判的思考テストのパイロット版の問題の改善および解答例の作成を研究分担者と共に行った。改善点としては、批判的思考の問題の前段階として、テキストの十分な理解の段階を経たことを保障すべく、一般的な内容理解の問題または要約の課題を含めたこと、テスト後の評価のために、解答例に補足説明を加えたことが挙げられる。成果は英語で論文化し、所属大学の研究紀要に収録された。それに加えて、前任校において収集した学生の感想文を分析し、批判的な読みができる学習者とできない学習者の違いを質的に分析し、価値判断には①背景事実の関連性、②提案された行動の帰結、③受容可能なより高次の価値原理への依存、④他の選択肢との比較考量の4つの考慮事項(観点)が伴うことを検証した。また、所属するヒューマニスティック英語研究会の紀要に収録された論文では、批判的思考に直結する評価発問について考察を加え、これまでの評価発問についての誤謬を正し、さらに、中学校のテキストを用いて評価発問を活用した授業例を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に引き続き、新型コロナ感染症の拡大による移動制限のため、計画していた国外での批判的思考教育の視察ができなかった。また授業もリモートによるオンラインの授業だったため、試行版のCTテストも行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度もコロナの第4波到来ということで、授業は全てオンラインとなり、学生からの協力を得てCTテストを実施することは難しい情勢となったが、後期に間に合えば試行テストを行いたい。また本年度はこの研究の最終年度であるので、今までの研究成果をまとめたい。
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Causes of Carryover |
海外での学会発表が今年度もできなかったことが一番大きな理由である。
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Research Products
(6 results)