2017 Fiscal Year Research-status Report
上海地区の新人英語教員に対する研修と成長-5年間の縦断的研究
Project/Area Number |
17K03036
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大賀 まゆみ 立命館大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (40737839)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田浦 秀幸 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (40313738)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 上海の英語教育 / 英語教師の成長 / 授業観察 / 新人英語教員研修 / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は3月7日(水)から11日(日)まで、上海にて、授業見学と現地調査、ならびに中国側のコーディネーター、授業観察対象教員と分析結果報告を兼ねた懇談会を行った。3月8日、市内の小中一貫公立校にて、小学校6年の授業(教員6年目女性)を見学、ビデオに記録した。授業は、教室の前と後ろにビデオカメラを設置し、生徒の様子なども把握できるようにし、ICレコーダーで音声も記録した。また、授業の前後に、約40分のインタビューを行った。インタビューでは、①教員研修やサポート体制、教員としての日常について、②授業内容や授業実践について、それぞれ研究分担者と、研究代表者が担当し、ICレコーダーに記録した。対象教員については、研究代表者と研究分担者が、継続的に参加してきた科研研究(2014-2016年 陸)で収集済みのデータが過去3年分あり、今回はそれを継続した形で、4年目の授業データと、インタビューデータを収集することができた。また、陸科研研究では、本教員以外にも3人の教員を3年間に渡って追い続けた、授業ビデオとインタビューデータがあり、このデータを譲り受け、教員研修と教師の成長という二側面からの分析を、本科研研究で引き継ぐこととなった。この中の公立中学校教員(教員6年目男性)の2年分の授業データ分析結果は、データを収集してきた4人の教員との懇談会で、研究代表者が報告発表を行い、対象教員からもポジティブなフィードバックを得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は1名の授業観察にとどまったが、過去3年追跡した、4名の教員のデータを譲り受け、さらに次年度より新たに新人教員のデータを収集開始予定であり、当初の目的の達成に向けては、順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は、収集した授業およびインタビューデータを整理、分析を進め、得られた結果を学会で発表する。また、上海にて、教員一年目の新人教員の追跡を開始する予定である(人数や時期等に関しては現在交渉中) 。現在の日本国内の新人教員の追跡についても交渉中で、これが実現すれば、日中比較が可能となる。
|
Causes of Carryover |
本年度は授業見学対象の教員が、先方の都合で1名に留まったため、繰越金が発生した。本格的な授業観察は、今年度より開始予定であり、上海への渡航費、書き起こし、下分析のアルバイト代、対象教員への謝礼などに支出予定である。
|