2019 Fiscal Year Research-status Report
上海地区の新人英語教員に対する研修と成長-5年間の縦断的研究
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17K03036
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大賀 まゆみ 立命館大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (40737839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田浦 秀幸 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (40313738)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 台湾の英語教育 / 上海の英語教育 / 縦断研究 / 授業観察 / 教師の成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度も昨年度に引き続き、2月下旬から3月上旬にかけて、台湾高雄市の公立小学校、台北市の公立中学校で、2名の英語教師の授業見学を行い、第二回目の授業録画データと、インタビューデータを収集する予定であったが、新型コロナウイルスのために、渡航自粛に加え、台湾での小中学校の授業もなくなり、止む無く今年度のデータ収集は中止とした。教員研修や、ワークショップ、受けたサポート、援助などについては引き続き2人の先生にオンライン上で報告をしてもらっているが、今年度分については、新型コロナウイルスの影響は避けられないものと思われる。昨年度収集した授業録画データについては、次回収集のデータと比較分出来できるよう、すでに書き起こしを行った。 台湾でのデータ収集に加え、本研究は、上海において研究代表者と研究分担者が継続的に参加してきた科研費研究課題(2014-2017年 陸)を、データも含め引き継いでいるが、その中の一人の教師については、二年間の成長と変化に焦点をあてて分析を行い論文化し、本年度3月発行の、大学英語学会関西支部紀要に掲載された。縦断的に同一の教師の授業観察を行い分析した研究は国内外共にほとんど見当たらず、データ、分析結果共に貴重なデータを提供できたと考えている。 状況が好転次第、台湾でのデータ収集の調整に着手し、収集後は速やかに分析を行い、上記上海のデータと比較を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で台湾の収集予定校での授業見学が不可能になり、昨年度に引き続き2-3月に予定していた2回目のデータ収集が出来なかった。昨年度収集した第一回目のデータについてはすでに書き起こしを行い、分析できる状態になっているが、データの収集については当初の計画から1年遅れることになった。上海で収集したデータについては、論文化することが出来、教師の成長を縦断的に追った貴重なデータと知見を提供することが出来たと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスが収束次第、来年の3月をめどに台湾でのデータ収集を行う予定である。研究開始当初からオンライン上で報告を依頼している、教員研修や、ワークショップ、受けたサポート、援助については引き続き継続してもらい、データ収集完了後は、昨年度のデータと比較分析を行う。また収集済みの上海のデータと比較分析も行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスのため、予定していた2-3月の台湾でのデータ収集計画を中止せざるを得ない状況になったため次年度使用額が生じる結果となった。予定通り行っていれば、本年度の経費はほとんど使い切ってしまう予定であった。次年度は、台湾でのデータ収集を実現させ、助成金は、その費用と、備品購入にあてる予定である。
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Research Products
(1 results)