• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

英語論文執筆における学習者のスタンス表明―機能言語学の知見を利用して―

Research Project

Project/Area Number 17K03040
Research InstitutionMukogawa Women's University

Principal Investigator

川西 慧  武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (10779242)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宇佐美 彰規  武庫川女子大学短期大学部, 英語キャリア・コミュニケーション学科, 准教授 (10648356)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywordsスタンス / 表明 / 形成 / ライティング / 英語
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、日本の大学生である学習者の執筆する英語論文におけるスタンス表明の研究を行っている。2020年度は新たなデータ収集はできなかったものの、昨年度までに収集したデータとインタビュー調査の結果を質的に分析し、学習者の主観を取り入れたスタンス形成と表明のプロセスに焦点を当てた研究を発表した。
当該研究では、学部生にスタンス表明を担う伝達動詞を紹介し、その後学習者が執筆した成果物と教師との対面フィードバックを録音し、その際のやりとりを記述・分析することにより学習者のスタンス表明を観察した。教師はスタンス表明の語彙や時制・相についての指導を取り入れ、対面フィードバックにおいても先行研究の位置づけに目を向けるよう提案したが、伝達動詞を多く使っていた参加者でさえ英語ライティングにおいて適切な語彙や時制・相を選択をすることは難しいようであった。また、別の参加者においては、日本語でも英語でも伝達動詞を取り入れずに要約しており、フィードバック前は、先行研究の位置付けなども欠落していた。このことから、適切な伝達動詞の使用が意識に上ることがあっても、実際に執筆する原稿にスタンス表明に関わる表現を取り入れることが困難な場合があることが示唆される。また、母語であってもスタンス表現が難しい可能性が見て取れた。
このように母語と英語の二言語を使った執筆物を用いて外国語におけるスタンス表明の難しさの側面を明らかにした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2020年度は、コロナウイルス蔓延の影響を受け、大学での授業実施時期やその形態が大きな影響を受けたことで新たなデータ収集が叶わなかった。予定していた国際学会での発表などについても、コロナウイルス感染症の蔓延により、1年の延期となった。

Strategy for Future Research Activity

コロナウイルス感染症の蔓延・拡大により、大学での授業形態が影響を受け、以前から継続したデザインでのデータ収集が困難となっている。そのため、現在までに収集したデータを利用し、再分析するなどの工夫を重ね、学習者のスタンス形成とその表明のプロセスをさらに明らかにしたい。また、昨年度中止・延期となった発表の機会についても今年度はオンラインでの発表なども併用し、研究成果の公表を行う。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、発表を予定していた学会が延期されるなどし、2020年度に予定していた出張関連の出費の用途がなくなった。2021年度の新型コロナウイルス感染症の蔓延状況により、改善が見られれば開催される予定の国際学会に参加し、発表する。また、それ以外の発表機会などの旅費に充てる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 学部生のライティングにおけるスタンス表現の探索2021

    • Author(s)
      川西慧
    • Journal Title

      JACET関西支部ライティング指導研究会紀要第14号

      Volume: 1 Pages: 51-59

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi