2022 Fiscal Year Annual Research Report
Reexamining "The Sixties": From the Perspective of Diversity and Transnationalism
Project/Area Number |
17K03043
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
大八木 豪 金城学院大学, 文学部, 講師 (20740129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幸田 直子 近畿大学, 国際学部, 准教授 (30781091)
Schieder Chelsea 青山学院大学, 経済学部, 教授 (80792978)
舟橋 健太 龍谷大学, 社会学部, 准教授 (90510488)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 1960年代 / 超越性 / 社会運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の流行により延期を余儀なくされていたプロジェクト全体を総括する研究会2023年3月に龍谷大学にて対面で開催し、研究代表者と分担者全員がこれまでの研究成果を報告し、それぞれの専門分野の観点から議論を行うことでプロジェクトの幕を閉じることができた。また、各人の個々の研究も進展を見せた。具体的には、研究代表者である大八木は、本研究プロジェクトの成果を含む、第二次世界大戦後のアジア系アメリカ人のアイデンティティ形成と国際主義の発展との関係を明らかにする書籍の初稿を提出後、編集者の提案を基に第二稿の準備を進めた。研究分担者の幸田は、本研究プロジェクトの成果を含む、アメリカ史をトランスナショナリズムの観点から探求する書籍を出版した。シーダーも、1960年代の社会運動をトランスナショナリズムの観点から考察する、計画中の展示に向けて資料調査をローマで行った。そして、舟橋は、1970年代前半に活発であった、インドの「不可触民」解放運動組織である「ダリト・パンサー」のメンバーであった人物の自伝と合わせて、「ダリト・パンサー宣言」の分析・検討を改めて行った。そして、前述の研究会では、大八木が「アジア系アメリカ人運動の国際主義」、幸田が「ブラックカリビアンー越境する歴史的想像」、シーダーが“Transnational Feminist Movements”、舟橋が「ダリト・パンサーによる『不可触民』解放運動―ブラック・パンサーとの関わりを視野に―」と題した報告を行った。
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