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2020 Fiscal Year Research-status Report

日米戦時占領期における軍事情報活動MISの研究

Research Project

Project/Area Number 17K03076
Research InstitutionFerris University

Principal Investigator

大西 比呂志  フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (70201978)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords軍事情報活動 / 言語将校 / アメリカ
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、2017年度より日米戦時占領期における軍事情報活動MISに関わった日系人や滞日経歴のアメリカ人BIJなどの活動を明らかにすることによって、太平洋戦争から日本占領期という1940年代を通したいわば「戦争状態」のなか、日米相互の相互理解、文化交流が進展し、現代につながる日米関係の基礎が形成されたことを明らかにしようとしている。
そのためにアメリカ国立公文書館、コロラド大学、ミシガン大学、メリーランド大学、アメリカ議会図書館、バージニア州海兵隊歴史館、カナダバンクーバー市図書館などの公的機関での資料調査、日系アメリカ人、滞日経歴のあるアメリカ人、歴史研究者など個人へのインタビューを行なってきた。なかにはこれまで日本の研究者にはほとんど知られていない在米機関(防衛言語情報研究所)などが含まれている。
これまでの活動で、数万枚の関係文書・写真、オーラルヒストリーを収集し、すでにこれら収集資料の整理と目録化を行っているがまだ完成していない。
また調査の過程で新たに調査を必要とする関係機関が判明しており、これらについて補充調査を行う予定で、それらをあわせ分析して、最終的な成果物を完成させる予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

最終年度の2020年度にはアメリカにおいて、MISのアメリカ最大の拠点であったミネソタ州キャンプサヴェッジ及びフォートシュネリングの言語学校、カナダトロントにある国立公文書館で連合軍第8軍の占領行政を支えた言語部隊(例えば168th Language Detachment)の部隊史について調査を行い、また2019年度に調査したメリーランド大学のオーラルヒストリーコレクションで新たに判明したMISの海軍関係者の資料について再訪して補充調査を行う予定であった。
しかし、同年の新型コロナウイルスの世界的蔓延のため、予定のアメリカ、カナダでの調査は実施できず、わずかに学会論文の収集費用に用いたのみである。
従って現在はこれまで収集した資料の整理を行いながら、解読と先行研究を参照しながら考察を行っている状態である。

Strategy for Future Research Activity

まずは新型コロナウイルス感染症が収束し、アメリカへの渡航と滞在、調査対象機関の利用が可能になることが待望される。これが可能となればしかるべき時期に、前述の実施できなかった機関への調査を行って、関係資料の収集を完結させたい。
その条件が整わないようであれば、未使用の研究費は、これまでに収集した資料について、目録の整備、翻訳や重要資料の入力などの作業にかかる人件費、研究消耗品購入などにあて、研究の成果物を完成し公表することを目指す。

Causes of Carryover

新型コロナウィルス感染拡大による海外渡航制限により、当初予定していたアメリカ及びカナダでの調査が実施できなかったため、事態の沈静化を待って計画を実施するため延長を申請した。執行した物品費1100円は学会論文の電子資料の購入費である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Book (1 results)

  • [Book] 大手前大学比較文化研究叢書16 占領期の都市空間を考える2020

    • Author(s)
      小林宣之・玉田浩之
    • Total Pages
      177
    • Publisher
      水声社
    • ISBN
      978-4-8010-0523-5

URL: 

Published: 2021-12-27  

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