2017 Fiscal Year Research-status Report
The research of "Kogi" during the period of the Meiji Restoration
Project/Area Number |
17K03113
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
奈良 勝司 立命館大学, 文学部, 助教 (90535874)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 有恒 立命館大学, 文学部, 教授 (00262056)
奥村 弘 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (60185551)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 公議 / 公論 / 東アジア / 意思決定 / 簾前評議 / 海保青陵 |
Outline of Annual Research Achievements |
幕末維新期における「公議」について、政治史・地域史・思想史といった諸側面から、また幕末と維新期の双方の時期について、それぞれにおいて個別研究が深まりつつも、それらを統合・横断する議論の場がない状況に鑑み、研究代表者(奈良)、研究分担者(山崎・奥村)を中心に、各領域における専門家を研究協力者として集め、おおよそ二ヶ月に一回の割合で研究会を開催した。 研究会は予定通りに開催でき、上記のコアメンバーを中心に、若干の他の研究者の参加を得て、濃密な議論を行うことができた。会場は、立命館大学茨木キャンパス、キャンパスプラザ京都、立命館大学衣笠キャンパス、ルノアール貸会議室プラザ八重洲北口店を用いた。これらは、中心メンバーが無理なく参加できるよう、また別途関係研究者が自由に参加できるよう、関西と東京を中心とした研究会開催計画に則ったものであり、予定通り実施することができた。また、二月には韓国・ソウル大学校の朴薫教授を発表者として、山口大学の池田勇太准教授をコメンテーターとして、立命館大学衣笠キャンパスで、第1回「公議」研究会シンポジウム「ヨーロッパ中心史観からの脱皮と東アジア史 ―『公論』を手掛かりに―」と題して、公開シンポジウムを開いた。また、三月には日本史研究会との共催で、「歴史から現在(いま)を考える集い」を開催し、「明治維新期の政治変革 ―公議・公論の勃興とその意味―」と題して、研究代表者の奈良と他一名がシンポジウム報告を行った。 これらの研究会、シンポジウムで得られた知見も踏まえるかたちで、数本の論文を発表することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究会の開催計画、シンポジウムの開催計画とも、回数においても時期においても予定通りに実施することができた。また、当初は予定になかった、日本史研究会との共催でのシンポジウムも実施することができ、予定以上の成果還元も行うことができた。 一方で、各研究会において、中心メンバーや研究協力者が参加できないこともあり、予算執行に影響が出た面もあった。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、当初の研究計画に沿うかたちで、年に五回程度の研究会の実施、年に一回の公開シンポジウムの実施に努める。また、他研究会主催の企画で本プロジェクトに関係しそうなものがあれば、積極的に共催などの連携の可能性を探っていく。 研究会への関連メンバーの皆勤は事実上は困難かもしれないが、事前のスケジュール調整にいっそう留意するなどして、高い参加率を実現・維持できるよう努めていく。
|
Causes of Carryover |
中心メンバー、および研究協力者の研究会参加費に大半の予算をあてる計画であったが、病気・急用等によりやむを得ず参加できない場合があり、また参加した場合でも他の研究費を使われたケースがあったため。また、シンポジウム開催のためのポスター制作等雑費が、当初計画より安く済んだため。 スケジュール確認の綿密化などにより研究会参加率を高めるとともに、必要に応じた共済企画の開催、新たな研究協力者の招聘などによって研究費を使用していきたい。
|
Research Products
(13 results)