2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K03116
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
河西 秀哉 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (20402810)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | うたごえ運動 / 社会運動 / 戦後日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
うたごえ運動は、1950年代に社会運動の高揚と連関しながら発展し、1970年代に社会運動が衰退するなかで同じく停滞していく。このうたごえ運動に関する資料収集とその分析を行うことが、本研究の目的である。敗戦後に開始されたうたごえ運動については、これまで一次史料を基にした検討はほとんどなく、回想などの史料が素材となることが多かった。本研究はそうした傾向に対して、うたごえ運動の当事者の史料を収集・分析して運動の実態を明らかにしようとするところに特徴がある。 この時期の「日本のうたごえ全国協議会」(うたごえ運動の全国組織)が所蔵する一次史料を調査してその分析を行い、うたごえ運動の全容を明らかにすること、そして当該期の日本社会にとって、うたごえ運動はどのような意味があったのかを提起することが本研究の最終目標である。 2017年度は、1950年代までの史料を編纂した『「うたごえ」運動資料集』第4巻~第6巻(金沢文圃閣)を刊行することができた。これによって、1950年代までのうたごえ運動がどのような実態であったのか、東京のみならず様々な地域の様子までをも含めて明らかにできる素材を提供することができた。また、これを基にして論文を執筆し、『大原社会問題研究所雑誌』に掲載された。 また、雑誌メディアなどでうたごえ運動がどのように報じられているのか、その様子についても史料収拾を進めた。 一方、1960年代以降の史料については未だ未着手の状態である。次年度以降、この検討を早急に進めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
家族の大きな病気などに伴い、出張ができない時期があり、史料収集が遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
各種データベースを活用しながら、より効果的な史料収集に努める。
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Causes of Carryover |
昨年度、出張が思うようにできなかったこともあり、今年度に行うため。
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Research Products
(3 results)