2017 Fiscal Year Research-status Report
Role of the Ethnographic Research in Cultural Integration of the Russian Empire during the 19th century
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17K03166
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
下里 俊行 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (80262393)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | エスノグラフィー / ロシア / 帝国文化 / フィールドワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
19世紀のロシア帝国地理学協会・民族誌学部会の形成過程とフィールドワーク調査の実態の一部を初代部会長カール・フォン・ベーアおよび二代目部会長のニコライ・イワーノヴィチ・ナデージュヂンに即して、地理学協会が発行した文献史料にもとづいて解明した。19世紀のロシアにおける神話研究の哲学的・神学的背景についてサンクト・ペテルブルク神学大学の神学者・哲学者であるワシーリー・カールポフの古代ギリシャ哲学者プラトンについての見解の変遷を時系列的に解明し、神話研究の哲学的基盤を明らかにした。同じくキエフ神学大学の神学者パムフィル・ユルケーヴィチの世界観について同時代の実証主義の隆盛という文脈における価値論への注目の背景を解明した。 それらの研究成果については、2017年9月にロシア連邦・サンクト・ペテルブルクで行われた国際会議「ロシア的ロゴス─その地平と意義づけ」および国際会議「歴史と現代におけるスラヴ思想」で口頭発表するととも、学術論文として発表した。 ロシア帝国における民族学誌研究の実態についてのフィールドワーク・資料調査を行った。具体的には、ロシア連邦サンクト・ペテルブルクのロシア民族学博物館、レーリヒ博物館、ベルギー・ジャイブーナミュールでの国際フォークロア大会、アルメニアおよびジョージアでのアルメニア使徒教会関連宗教施設群・グルジア正教会関連宗教施設群・ユダヤ教関連宗教施設群、ジョージア・トビリシのジョージア国立博物館、ポーランド・ワルシャワのユダヤ史博物館、ウッジのユダヤ教関連宗教施設群での実地調査・資料調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、ロシア帝国における民族誌学のフィールドワークの方法論と調査の歴史について整理する。
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