2018 Fiscal Year Research-status Report
Colonial Cover-up: Britain's Destruction of Sensitive Records Worldwide
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17K03169
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | イギリス帝国 / 公文書管理 / 文書等毀棄 / 集団的記憶 / 歴史認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、4年計画の個人研究である。その2年目にあたる本年は、1年目に引き続き二次史料の整理を進めることを主な目標に据えた。 この目標の下、本年はまず国内外の二次史料の検討と理論的な整理を進めた。その結果、本研究計画で扱っている歴史的事例が、公文書管理という視点からも興味深い事例であることが分かった。一般に、公文書管理の関する議論では、公文書の作成・保管・利用について論じられることは多いものの、公文書の破棄については詳細に論じられることが少ない。公文書の破棄は、どのような歴史的局面において発生するのか?公文書が破棄される場合、誰が、何の目的のために破棄をするのか?破棄する文書と残される文書は、どのような基準によって選別されるのか?こうした基本的な問いに正面から答える研究は、多いとは言えない。公文書が破棄されると当然資料が現象するため、その事象を詳細に検討するだけの十分な証拠が揃わないことが多いからだ。こうした状況にあって、本研究計画で扱っている歴史的事例は、公文書の破棄について多くの証拠が残された稀有な例だと言える。つまり、本研究計画で扱っている歴史的事例を検討することは、イギリス帝国や関連するアジア・アフリカ地域の歴史を再検討することに留まらず、公文書管理という今日の日本においても盛んに論じられるテーマに対しても新たな一石を投じるための一助となる可能性があるのだ。 こうした観点から、本年は二次史料の整理をさらに進め、その上で新たな一次史料を収集し整理するための準備も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り二次史料の整理を順調に進めることができ、さらに新たな一次史料を収集し整理するための準備を行うこともできたので。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、一次史料の整理を本格化させながら、国内外の研究コミュニティに対しても積極的に研究発信を行うための準備をしたい。
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Causes of Carryover |
次年度において重要な支出を必要とする調査を計画していることに鑑み、当該年度の支出を抑制したため。
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[Book] スポーツの世界史2018
Author(s)
坂上康博・中房敏郎・石井昌幸・高嶋航(編)
Total Pages
652
Publisher
一色出版
ISBN
9784909383044