2019 Fiscal Year Annual Research Report
New Perspectives on the Second German Empire and Diplomatic History between Japan and Germany: With a focus on Karl Alexander
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17K03200
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
星乃 治彦 福岡大学, 人文学部, 教授 (00219172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 宏昌 九州大学, 人文科学研究院, 講師 (00790669)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | カール・アレクサンダー / 日独関係史 / 外交史 / 連邦制 / クィア / 明治国家 / 文化史 / 皇室外交 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、日独交流に関する断続的資料調査が、日本(国立公文書館、外交史料館、東京大学、佐野常民記念館など)とドイツ(イエナ大学、日独文化センターなど)を中心に行われた。それに基づく成果報告として、展示会やシンポジウムを開催した。 とくにイエナ大学等と協力して2018年5月4日~7月1日にかけてヴァイマルで開催された展示会「菊と鷹:カール・アレクサンダーと日本―ヴァイマル・イエナ・東京」は、大きな成果を収め、ドイツ大使館からも三澤公使を迎えて、大使館を巻き込んだ更なる広がりが保障できたことは評価するべきである。 また、プロジェクトのドイツ側の中心人物であるイエナ大学文書館長Joachim Bauer氏を日本に招聘できたことは、本人の日本での資料収集というのみではなく、関係する研究者との交流、ドイツで予定されている出版に関する打ち合わせなど多岐にわたって、有益なものであった。 こうした研究活動から得た知見をベースに、研究対象としたテューリンゲンが東ドイツに属していたところから社会主義論、第1次世界大戦中日本でのドイツ人捕虜問題に展開するなど、各学会等での発表や研究論文の公表も旺盛に行われた。また、この科研の研究成果として、Ostasien im Blick-die universitaet Jena und Das Grossherzogtum Sachsen-Weimar-Eisenach 1873-1945, in : Quellen und Beitraege zur Geschichte der Universitaet Jena 17, Franz-Steiner-Verlag Stuttgart 2021年に論考を掲載する予定である。その他に、冊子での成果報告書「ドイツ第2帝政および日独外交史の新視点―カール・アレクサンダーを中心に―」も現在印刷中となっている。
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