2017 Fiscal Year Research-status Report
日本統治期の朝鮮・満州における民間地図と画像資料に関する歴史地理学的研究
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17K03238
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中西 僚太郎 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70202215)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 民間地図 / 鳥瞰図 / 絵葉書 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本統治下の朝鮮・満州を対象として、民間で作成された都市や観光地、広域空間の平面図、鳥瞰図、絵葉書などに関する情報を収集し、データベースを作成することを第一の目的としている。本年度は初年度であるため、資料の調査と収集を主に行った。資料の調査と収集においては、古書店の古書目録を活用し、平面図や鳥瞰図に関しては、予算的に入手可能なものについては可能な限り現物を購入した。絵葉書に関しては、近代朝鮮の絵葉書の集成本(「絵葉書で見る近代朝鮮」全7巻)が2017年に刊行されたためそれを購入した。続いて、研究機関所蔵のものをインターネットで検索し、満州の民間地図に関しては国際日本文化研究センター図書館が数多く所蔵していることが判明した。そのため、同図書館にて資料調査を行うとともに、ハルビンや瀋陽、大連などの都市の民間地図を中心に画像データの提供を受けた。朝鮮半島の近代鳥瞰図については、2017年10~11月に韓国の漢陽大学校博物館にて、吉田初三郎の鳥瞰図に関する展示が行われたことを知り、その展示内容に関する情報の収集を行った。この企画展示は、吉田初三郎の朝鮮半島に関する鳥瞰図を網羅した非常に詳しいものであることが判明した。全体として、朝鮮半島の鳥瞰図と絵葉書、満州の都市の民間地図に関しては、資料の調査と収集がかなり進んだといえる。また、2017年12月には、韓国の文化歴史地理学会大会に参加し、「近代期朝鮮半島に関する鳥瞰図」と題する研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
民間地図と絵葉書などの画像資料の所在調査とデータの収集を、国内外で行うことができた。また、研究の途中報告として、近代期の朝鮮半島の鳥瞰図に関する学会発表を韓国で行うことができた。そのため、初年度としては研究はおおむね順調に進んだといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
民間地図と絵葉書などの画像資料の所在調査と収集をいっそう進めるとともに、来年度以降は予定通り、それらのデータベースの作成に着手する。さらに、研究の中間報告を学会にて積極的に発表する。
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Research Products
(1 results)