2021 Fiscal Year Research-status Report
GISを用いた自動車静脈産業の歴史的展開過程と立地変容に関する研究
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17K03255
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
浅妻 裕 北海学園大学, 経済学部, 教授 (70347748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 友子 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (40584850)
劉 庭秀 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70323087)
岡本 勝規 富山高等専門学校, その他部局等, 准教授 (80311009)
外川 健一 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (90264118)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ELV / マレーシア / 到達圏分析 / 移民系企業 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も、現地調査や座談会が実施できなかったために、これまで取得したデータの整理・分析と、GIS技術の向上に努めた。2020年度から使用を開始したArcGIS Proでは、全国をカバーする大容量メッシュデータを扱えるようになった。年間を通じてこのソフトウェアの習熟に努めた。 また、本研究のテーマそのものではないが、鉄道・駅などを対象とした到達圏分析やメッシュデータ等を用いた研究を進め(研究業績に記載)、本研究での応用可能性を追究することができた。 解体業者の分布については、2020年度、2021年度のデータを取得し、移民系企業の増加傾向を確認した。 さらに、本研究の重要な内容である過年度分の住所情報については、欠損がないかの確認作業と、OCR作業を引き続き進めている。 本研究は主として国内が対象ではあるが、海外の事例も重要な構成部分である。これについては、英語での論文2本の発行をはじめとして、年間を通じて研究を進めた。英語論文のうち、1本はマレーシアにおける約40年のスパンでの中古車・中古部品流通の変化と静脈企業の立地に関する研究である。この中で現地の解体プロセスについても言及しており、貴重な研究成果となった。もう一本は、静脈資源特有の経済的属性に基づく解体業者の立地の論理を述べたうえで、スリランカやUAEにおける関係企業の現地調査にそれをあてはめ、その論理の妥当性を推測した。海外で大規模な中古品市場が成立している理由は、一定程度上記の論理から説明できることと結論づけた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度同様であるが、定性的なデータの収集が課題になっているが、この目的のために予定していた各地域への古参業者への聞き取り、古参業者による座談会が全く実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度同様であるが、定性的データが十分に集められない可能性も視野に入れて、この部分は既存研究で補いつつ、タウンページや、「自動車リサイクルシステム」から収集した解体業者分布に関する定量的分析をよりインテンシブに進める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で、現地調査等の出張に行くことができなかったため。
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Research Products
(5 results)