2017 Fiscal Year Research-status Report
Reconstruction of Historical Land Development in Monsoon Asia
Project/Area Number |
17K03265
|
Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
宮本 真二 岡山理科大学, 生物地球学部, 准教授 (60359271)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | アジア・モンスーン / 土地開発史 / 地形環境 / 遺跡立地 / 民族移動 |
Outline of Annual Research Achievements |
アジア・モンスーン地域における「土地開発史モデル」を検討・提示するために,研究開始年度にあたり,これまでの先行成果をもとに,①調査地域の検討,②調査方法の検討,③現地研究協力者との調整,そして④既存研究成果の確認・検討を中心に行った. とくに,海外が主な研究対象地域に相当するため,現地の治安状況,調査許可の取得方法等の情報を現地で収集し,研究協力者との各種調整を行った.この各種調整段階において,次年度に調査国での海外長期滞在する機会を得ることが可能となり.ネパールで先行研究の整理とともに.各種調査関係の書類の作成等の予備調査を行った.さらに,地理学や考古学関係科学の研究史の検討から土地開発史研究の研究史上の位置について著作で公表できた.さらには,比較対象地域である日本の沖積平野に埋没した遺跡の立地環境の解析に関する成果を英文で公表することができた.また,国内学会でも瀬戸内沿岸平野地域で分析を行った地形環境と遺跡立地環境に関わる成果の一部を継続して公表した.さらに,国際学会においても成果の公表を行った. このように,当該研究の初年度に相当する各種準備および調整を行い,次年度からの本調査の土台となるような活動を行うことができた. 以上のように,本年度は概ね計画以上に順調に研究は推移したが,治安状況が改善しない南アジア地域においては,比較対象地域の設定が困難な地域も多く,地域間の時期差を検討する場の設定は困難であった.さらに,気候地域が異なる調査地点を比較対象地域に当初は想定していたが,治安状況の改善が認められず.本年度の議論は中止した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度から成果の一部を公表できたことや,現地の共同研究者とも緻密な調整が行うことができたことによる.しかし,比較対象地域の一部は治安状況が安定してしないため,次年度以降の課題として残った.
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度に対象国やその近隣国で海外長期滞在する機会を得ることが可能となり,現地に滞在しながら,①既存研究の整理からその問題点をさらに検討し,②本調査としての現地調査を開始したい.治安状況を加味しながらであるが,③比較対象地域の検討も現地の共同研究者と協議しながら実施したい.
|
Causes of Carryover |
旅費等の支出が当初計画時より安価であったため.
|
Remarks |
調査過程やオープンアクセスされている成果にリンクして公開している.
|
Research Products
(15 results)