2021 Fiscal Year Research-status Report
Reconstruction of Historical Land Development in Monsoon Asia
Project/Area Number |
17K03265
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
宮本 真二 岡山理科大学, 生物地球学部, 准教授 (60359271)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 土地開発史 / 災害史 / 地形環境 / ヒマラヤ / ネパール / 沖積平野 / 災害誌 / 遺跡立地 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界的な感染症の影響で海外の現地補足調査などが困難で,最終年度に実施すべき主要な事業は実施できなかった.具体的には,当初計画していた海外での補足調査(ネパールのカトマンズ近郊地域での土地開発史と災害誌調査)が実施できず,さらに延長を申請した. ただし,1)研究成果の公表,2)現地研究協力者との調整と,研究成果の共有,3)そして,今後の研究計画の検討は継続的に行った.さらに本研究課題の成果を活かし,「問い」=主題を大きく(土地開発史から災害論)設定した共同研究の企画・立案を海外・国内の研究協力者も含めてオンライン上での議論を継続し,結果として,本研究の継続拡大型発展型の大型科研(基盤研究A)が採択に結びついた. また海外の研究協力者の日本へ招聘して共同研究を実施し,さらには,これまでの成果を共有する予定であったが,この件もつみ残している.しかし,感染症の影響で移動が大きく制限される中にあっても,国内の比較対象地域で災害と,その後の復興を得て,再開発された事例について,他の補完的に研究費を得て予備調査的に踏査でき,新たなる視点での研究の方向性を延長2年目で見いだすことができた.その視点からは,博物館に残された昆虫採集記録をもとにした環境変遷などの成果も公表できた.その成果は,上記の大型科研(基盤研究A)へと展開できる成果の一端も共同研究者らと学会発表として公表することができた. 換言すれば,これらの成果を公表する過程で,アジア・モンスーン地域に共通する問題として,周期性をおびた災害へのヒトの対応の共通性や,異質性,さらには災害を利用した土地開発モデルについても検討を重ね,学会発表を行ってきた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
世界的な感染症の影響が継続しており,当初最終年度として計画していた海外の補足調査などが実施できていないことによる.
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Strategy for Future Research Activity |
補足調査として海外研究協力者とこれまでの研究成果を共有し,成果の継続的な公表につとめたい.また,本研究の継続的な位置づけとなる科研費(基盤研究A)が採択されたため,1年目は同時並行として展開してゆくことになるが,補足的に調査を行い,この新規採択科研においてもその成果を活用してゆきたい.
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Causes of Carryover |
世界的な感染症の流行継続のため海外調査等の補足調査が実施できなかったため延長申請を行ったため.
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Research Products
(10 results)