2020 Fiscal Year Research-status Report
A Study of the Genesis of "Philippine English" and Its Transnational Development
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17K03272
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 伸隆 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10323221)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | フィリピン英語 / エスニックビジネス / コールセンター / 情報科学技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2(2020)年度は学術誌に投稿した論文の加筆修正が予想以上に広範囲に及び、時間切れのため、急遽補助事業期間延長を1年申し出た。本年の課題は、グローバル言語としての英語がフィリピンにおいて、エスニックビジネスとしての韓国系英語学校の台頭を生むと共に新規市場開拓のために、教育システムの脱韓国化(食の多国籍化、多言語対応スタッフ配置、柔軟なカリキュラム編成、強制自習の選択制導入)以外に、知識情報経済への転換を目指したことが、同時進行的に起きていたことを明らかにすることであった。 これは韓国系英語学校が日本などの新興市場を視野に多角的展開を行った時、フィリピンでは外資によるコールセンター産業の伸長拡大が起きており、その双方をつなぐのがフィリピン英語であった。この点こそ、学会誌の査読者に指摘された箇所であり、手薄になっていた箇所である。そのため、フィリピンでの資料収集調査と国内の調査機関での文献閲覧を行う必要が発生した。しかしながら残念なことに、コロナでそれが実現できず、国内もしくはネットによる資料収集を行ったが不十分さは否めない。とりあえず当初の目的である学会誌への再投稿が可能となり、成果を生み出すことが出来た。具体的には、東南アジア学会誌に2本(論文1本、書評1本)、日本移民研究学会年報に1本(論文)、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の共同研究(英文)に1本、そして研究発表を1件行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前述の通り、予定していた学会誌への再投稿が叶い、論文が活字になったが、他方国内の研究機関での論文閲覧を達成できず、その課題が手つかずのまま残されている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の対応策であるが、幸い「新型コロナウイルス感染症の拡大による研究計画変更」による再延長が可能と聞いたので、迷わず申請したところである。研究費も国内出張費が残されているので、それを活用し、残された課題を活字にし、学術雑誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染拡大により当初予定していた国内外出張が不可能となったため、使用計画と使用額に差異が生じた。残額については、新型コロナ感染症の拡大による研究計画変更に伴う補助事業期間の再度延長を申し出てすでに承認されているので、それに充当する予定である。
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Research Products
(4 results)