2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K03278
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
碇 陽子 明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (10791866)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市野澤 潤平 宮城学院女子大学, 現代ビジネス学部, 教授 (10582661)
渡邊 日日 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60345064)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 不確実性 / リスク / 医療 / 観光 / 現象学 |
Outline of Annual Research Achievements |
人類学における不確実性の理論的視座の再構築という本研究の目的に向けて、今年度は、新型コロナ感染症の拡大により、研究調査のための出張や対面による研究会は行わず、オンライン読書会などを通じて、以下についての議論を深めた。①研究代表者は、コロナ禍における不確実性についての考察を行った。コロナ禍において「確実性」が希求されるなかで、不確実性の捉え方について議論を深め、2020年度立命館大学大学院先端総合学術研究科主催のシンポジウムで発表した。②また、研究代表者と分担研究者の市野澤氏は、共同でフィールドワークについての本を執筆するなかで、フィールドワークにおける不確実性(予測が立たないと言う意味においての不確実性)、フィールドの不確実性の現象学(不確実性の立ち現れ)という二点について議論・考察を深めた(2021年度5月刊行。また、2021年7月3日の観光学術学会で発表の予定)。2021年度は、書籍の出版に向けて、理論的な視座の再構築についての考察を深める。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の拡大により、予定していた研究会や出張をキャンセルせざる得ない状況が続いている。そのため、補助事業期間の再延長を申請した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も、新型コロナの影響が続くと思われ、したがって、海外渡航や対面による研究会の主催が困難であると考えられる。そのため、2022年度の書籍出版に向け、オンラインでの研究会、可能な限りでの対面の研究会を行い、理論的な視座の再構築を進める。
|
Causes of Carryover |
新型コロナ感染拡大に伴い、2020年度に予定していた研究出張を全てキャンセルしたため。
|