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2018 Fiscal Year Research-status Report

An Anthropological Study for the Coexistence of Whaling and Whale Watching.

Research Project

Project/Area Number 17K03306
Research InstitutionSonoda Women's College

Principal Investigator

浜口 尚  園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (30280093)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords先住民生存捕鯨 / ホエール・ウォッチング / ベクウェイ島 / セントヴィンセント
Outline of Annual Research Achievements

平成31(2019)年3月1日より3月8日まで、セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島国ベクウェイ島において捕鯨とホエール・ウォッチングにかかる参与観察調査、聞き取り調査を実施した。現地調査で得られた主たる成果は次のとおりである。
(1) 2018年9月、ブラジルで開催された第67回国際捕鯨委員会総会において、ベクウェイ島民に認められていた先住民生存捕鯨としてのザトウクジラの捕獲枠(2013~2018年の6年間、24頭)の更新(2019~2025年の7年間、28頭)が承認された。これを受けて、ベクウェイ島の捕鯨関係者には従来以上に積極的に捕鯨に取り組もうとする気概が見受けられた。現地には捕鯨チームが2チーム存在する(捕鯨従事者計16人)。現在、両チームとも50歳台が中心であるが、そのうちの1チームに30歳台の新人が加わり、少しずつではあるが捕鯨従事者の若返りが進みつつあった。
(2) 2018年漁期(2018年2月~5月)については、悪天候の日が多く、ほとんど出漁できず、ザトウクジラの捕獲はゼロに終わった。2019年漁期(2019年2月~5月)については、まだ始まったばかりであるが、昨年よりは天候のよい日もあり、捕鯨従事者の間では、捕獲への期待がみられた。
(3) 捕鯨業から引退した2人のベクウェイ島民が2014年より計画しているホエール・ウォッチング事業については、まだ開始されていなかった。1名は漁船をホエール・ウォッチングが可能なボートに改装していたが、船外機の購入費用(1万3000米ドル)のめどが立っていなかった。もう1名も資金不足で全く進展していなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画では、平成30(2018)年度はアメリカ合衆国ニューイングランド地方においてホエール・ウォッチングにかかる現地調査を予定していたが、天候および現地情勢などを鑑みて、平成31(2019)年度に予定していたベクウェイ島での現地調査を先に実施した。ニューイングランド地方における現地調査は令和元(2019)年度に実施する。令和元(2019)年度調査終了時点で、必要な資料は全て揃う予定なので、3年間の調査計画を全体として考えてみれば、おおむね順調に進展していると思料する。

Strategy for Future Research Activity

令和元(2019)年度は8月にアメリカ合衆国ニューイングランド地方においてホエール・ウォッチングにかかる現地調査実施し、その後、年度末までに3年間の調査をまとめる予定。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] サマナ湾から展望したベクウェイ島におけるホエール・ウォッチング事業の可能性2019

    • Author(s)
      浜口 尚
    • Journal Title

      園田学園女子大学論文集

      Volume: 53 Pages: 175-183

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2019-12-27  

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