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2017 Fiscal Year Research-status Report

憲法学における共時的なコミュニティ・モデル構築のための基礎研究

Research Project

Project/Area Number 17K03342
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

糠塚 康江  東北大学, 法学研究科, 教授 (60237790)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大山 礼子  駒澤大学, 法学部, 教授 (70275931)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsコミュニティ / プロキシミティ / 地方自治 / 住民自治 / 領域性 / 選挙 / パリテ / アソシアシオン
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、①近隣民主主義と国政への参加を跨ぐ〈proximite〉概念の射程を正確に把握し、②パリテの要請が政治的代表のみならず地域で活動する機能団体にまで及んでいることに注目して女性の存在と活動がどのような意味を持つものであるのか検討し、③①と②の視座を参照軸に、日本の共時的コミュニティが脱・共同体たりうるかを検証することを目的とする。当初、本年は、前提作業として、参照軸となるフランスの〈proximite〉概念にもとづく近隣民主主義の正確な射程の把握に努めるため、現地調査を計画していた。
その準備段階で、Loi de NOTReによって地方制度改革が加速され、これまでコミューン合併に極めて消極的な国とみなされていたフランスで、その状況が大きく変化しつつあることを認識した。平成26-28年度科研費基盤(A)【課題番号26245003】で2015年に現地調査を行ったアヌシーで、最大規模の合併が行われた。Commune nouvelle d’Annecyが誕生し、従前のEPCIがGrand Annecy Agglomerationに再編された。3年前の状況との比較という新たな関心もあり、同じ地域のコミューン合併によっ関係機関及び自治体を訪問し、それぞれの立場からの意見を聴取することで、多角的に合併・再編事情を把握に努めた。
具体的な訪問先は、オート=サヴォア県地方長官庁、アヌシー市長リゴオ氏、合併に応じなかったEPCI構成自治体であるエパニー・メッツ・テッシー市助役ギシャール氏、アヌシーとの合併に応じた旧セイノー市長(セイノー地区長、EPCI副議長、県議会副議長)カミュソ氏である。今般の合併が国主導であり、合併の中核となった側の視点とその周辺部となった側の視点とでは、合併の進め方や条件へのアプローチが異なることが確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究を企画した段階では、Loi de NOTReによる地方制度改革は、射程に入っていなかった。現地調査の準備段階で、この法律による合併ないし再編によって文字通り領域の変更が進行していることを知り、この点に重点を置いた現地調査に切り替えた。「共時的コミュニティが脱共同体たりうるか」という問いを巡る実験が、フランスで進行しつつあるという好機に恵まれたというのが、2017年度の最大の成果であった。当初の計画を超える状況に直面したため、計画の修正を余儀なくされたが、それは「後退」という意味での修正ではなく、目的により近づくための修正であったと考える。
年度末の調査となったため、調査結果を十分にまとめ切れていない点で不十分さがある。

Strategy for Future Research Activity

フランスでの現地調査が諸般の事情から年度末になってしまったので、調査結果を年度中にまとめることができなかった。そこで本年度は、それぞれの専門の立場からのアプローチで調査結果をまとめることが、第1の課題となる。Loi de NOTReそのものの分析をはじめ、コミューン合併がフランスにおいて「革命」と評価されている点をふまえて、文献等で調査内容を深める必要があると考えている。
この知見をベースに、日本における地方改革の現場を調査し、領域の変更が住民の関係性、地域の自治にもたらす影響について、比較の視点からの考察を深めたい。

Causes of Carryover

現地調査が年度末になったため、支出も見積もりが難しく、不足を恐れて支出を抑え気味にしたため、残金が生じた。
もっとも大幅な残高ではないため、次年度の支出計画に実質的な変更を加える必要はないと考える。

  • Research Products

    (8 results)

All 2018 2017

All Journal Article (5 results) Book (3 results)

  • [Journal Article] フランスにおける権力の再均衡化と法律概念2018

    • Author(s)
      糠塚康江
    • Journal Title

      法学

      Volume: 81巻6号 Pages: 233~270

  • [Journal Article] 地方議会に女性議員を送るために2017

    • Author(s)
      大山礼子
    • Journal Title

      都市問題

      Volume: 108号 Pages: 31~38

  • [Journal Article] 地方議会の選挙制度を考える―女性議員を増やすために有効な方法とは?2017

    • Author(s)
      大山礼子
    • Journal Title

      女性展望

      Volume: 687号 Pages: 18~20

  • [Journal Article] 選挙制度が生んだ政党の離合集散2017

    • Author(s)
      大山礼子
    • Journal Title

      週刊金曜日

      Volume: 1158号 Pages: 22

  • [Journal Article] 政治分野における男女共同参画をめざして2017

    • Author(s)
      大山礼子
    • Journal Title

      k-peace

      Volume: 5号 Pages: 5~8

  • [Book] 憲法の尊厳 奥平憲法学の継承と展開2017

    • Author(s)
      糠塚康江、樋口陽一、中島 徹、長谷部恭男、石川健治、成澤孝、渡辺洋、松平徳仁、押久保倫夫、阪口正二郎、蟻川恒正、毛利透、長峯信彦、曽我部真裕、横大道聡、斉藤小百合、只野雅人、巻美矢紀、愛敬浩二、川岸令和、大林啓吾、江島晶子、山元一、渡辺康行
    • Total Pages
      319~336頁、総頁数572頁
    • Publisher
      日本評論社
    • ISBN
      978-4-535-52269-5
  • [Book] 憲法の思想と発展2017

    • Author(s)
      糠塚康江、阪口 正二郎、江島 晶子、只野 雅人、今野 健一、麻生多門、井端正幸、河上暁弘、高佐智美、中村安菜、三宅裕一郎、大津浩、齊藤笑美子、宍戸常寿、清野幾久子、辻村みよ子、内藤光博、中川律、永山茂樹、中島宏、松田浩、柏崎敏義、加藤一彦、小松浩、多田一路、渡辺康行ほか
    • Total Pages
      745~767頁、総頁数854頁
    • Publisher
      信山社出版
    • ISBN
      9784797255997
  • [Book] 国会を考える2017

    • Author(s)
      大山 礼子、大石 眞、山本龍彦、上田健介、勝山教子、古賀豪、田近肇、國分典子、浅野宣之
    • Total Pages
      282~307頁、総頁数336頁
    • Publisher
      三省堂
    • ISBN
      978-4-385-32319-0

URL: 

Published: 2018-12-17  

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