2021 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Public Facilities Legislation for the Future Reform
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17K03345
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木村 琢麿 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (40234364)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 公共施設 / 公物 / 財政 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍のもとで,研究期間を1年延長した分の研究実績である。①港湾法をはじめとした公共施設法制について,立法論的考察を含めた諸問題を検討する論考を公表している。すなわち,雑誌『港湾』において,「港湾法を読む:公共施設法制の理解のために」と題する連載を開始し,第1回:基本方針その1(2021年7月号),第2回:基本方針その2(同年9月号),第3回港湾計画(同年11月号),第4回:港湾の意義(2022年1月号),第5回:港湾管理者その1(同年3月号)を公表した。今後も,本研究の成果を踏まえて,連載を継続する予定である。②公共施設法制に関する解説を含む教科書として,単著『プラクティス行政法〔第3版〕』(信山社)の執筆をした。同書は,2022年4月中に刊行される予定であり,行政法の基本類型として道路法などの公共事業を掲げており,本研究の成果を教育面で応用する試みを含んでいる。③行政財産の使用許可取消しに関する考察として,「行政財産の使用許可の取消しと損失補償」日本財政法学会編『地方財務判例質疑応答集』(ぎょうせい,2022年)を公表し,判例分析を中心としながらも,実際的な補償のあり方に論及している。④同じく,財政的観点からの考察として,フランスでの学会報告(2020年2月)をもとにした,“Les reformes des finances publiques au Japon face a la crise contemporaine”Gestion et finances publiques, 2021, vol.3を公表しており,公金管理と財産管理の交錯についても論じいている。
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Research Products
(4 results)