2017 Fiscal Year Research-status Report
Re-examining International Organization: Functionalism and Global Governance
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17K03603
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
山田 哲也 南山大学, 総合政策学部, 教授 (00367640)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 国際機構論 / ミトラニー / ウルフ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題に関連する基本文献を渉猟するとともに、イギリスにおいて史資料調査を実施した。また、グローバル・ガバナンス学会で報告を実施すると共に、国際法学会および日本国際政治学会を中心とした関連学会に出席した。 研究成果として、平成30年度中に、国際連合の歴史的意義について、日本平和学会からの出版物に学術論文1本の公刊が決定していると共に、研究課題に関する概説書を東京大学出版会から公刊すべく、現在準備中である。 本年度については、(1)機能主義の歴史的展開に関する研究、(2)国際民間航空分野を実例としたグローバル・ガバナンスの展開、(3)グローバル・ガバナンス論全体における国際機構の位置づけ、を中心に研究を実施する予定である。特に(1)と(3)については、すでに学術論文・書籍として刊行することが決定されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」にも記載の通り、研究課題についておおむね順調に文献・史資料の調査が進展しているほか、関連の業績も(平成30年度刊行予定のものも含め)順調に公表されている。他方、研究課題の中心である、機能主義とグローバル・ガバナンス論の「架橋」の部分については、検討枠組みの構築にまでは至っておらず、この点については検討を加速させる必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度については、(1)機能主義の歴史的展開に関する研究、(2)国際民間航空分野を実例としたグローバル・ガバナンスの展開、(3)グローバル・ガバナンス論全体における国際機構の位置づけ、を中心に研究を実施する予定である。また、本年度も引き続き関連学会や研究会への参加を通じて、「架橋」部分の検討を行う。 また引き続き、イギリスおよびアメリカにおいて史資料の収集、聞き取り調査を実施したい。
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Causes of Carryover |
効率的な支出を行ったこと、また、主として図書費について、見積額と実績額に差が生じたため、若干の剰余金が発生した。本年度予算と合わせ、さらに効率的な支出を行いたい。
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