2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K03647
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
中井 大介 近畿大学, 経済学部, 教授 (70454634)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | utilitarianism / paternalism / liberalism |
Outline of Annual Research Achievements |
電子データベース等を活用しながら、パターナリズムの用例に関する調査を進展させた。そしてヘンリー・シジウィックを軸にしながら、パターナリズムとリベラリズムに関連を明らかにする研究の成果として、2020年7月に英文単著論文「Liberal Aspects of Sidgwick’s Economic Ideas」を刊行した。またアメリカ・シカゴ大学でのInternational Society for Utilitarian Studies(国際功利主義学会)の年次大会での報告がアクセプトされていたものの、コロナウィルスによる影響のため、同年次大会が中止となった。またイギリス・大英図書館やケンブリッジ大学図書館でのパターナリズムの起源に関する現地資料調査を要諦していたものの、コロナウィルスの影響により渡航を見送ることになった。またパターナリズムの用例に関する研究報告として、2021年2月に第70回経済思想研究会(第5回ケインズ学会東北部会・第2回良き社会研究会共催)にて「19世紀後半から20世紀初頭におけるパターナリズムの展開」として研究報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上述の通り、アメリカ・シカゴ大学でのInternational Society for Utilitarian Studies(国際功利主義学会)の年次大会での報告がアクセプトされていたものの、コロナウィルスによる影響のため、同年次大会が中止となったこと、またイギリス・大英図書館やケンブリッジ大学図書館でのパターナリズムの起源に関する現地資料調査を要諦していたものの、コロナウィルスの影響により渡航を見送ることになったことなどが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度可能であれば、前年度実施できなかった現地資料調査を実施したい。ただしこれが難しい場合には、入手可能な電子データベースを活用して、パターナリズムの用例に関する更なる調査を継続させたい。また一度延期されていた前述の国際功利主義学会は中止となったため、これにかわって国内での研究会等でも成果を報告することにしたい。関連するテーマの論文を国際ジャーナルに投稿し査読の結果、現在修正作業を行っているため、こちらについて刊行が実現できるように引き続き修正作業を進める予定である。
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Causes of Carryover |
アクセプトされていたInternatinal Society for Utilitarianism(シカゴ大学)の年次大会がコロナウィルス発生のために中止になったため。また大英図書館およびケンブリッジ大学図書館での現地資料調査についても、コロナウィルス発生のために見送ったため。
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Research Products
(2 results)