2020 Fiscal Year Research-status Report
公益法人、社会福祉法人及び学校法人を巡る改革の定量的評価についての研究
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17K03672
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Research Institution | Satistical Information Institute for Consulting and Analysis |
Principal Investigator |
金子 優子 公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 客員上席研究員 (30400526)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 公益法人改革 / 社会福祉法人の活動実態 / 学校法人の活動実態 / 改革の評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
公益法人業務記録と経済センサス(平成24、26、28年調査)の完全照合により整備した三時点(平成24年、26年、28年)のデータ(照合率は71.3%~73.1%)を、公益法人業務記録において付されている法人コードを用いて時系列での接続を行い、パネルデータを作成した。5,243法人分のパネルデータが作成できたが、照合データに占めるパネルデータの割合は75.8%~84.2%であった。このパネルデータを用いて、産業大分類別、特定の産業小分類(O 教育,学習支援業、P 医療,福祉、R サービス業(他に分類されないもの))別、従業者規模階級別、収入金額階級別の集計表を作成した。 社会福祉法人の業務記録と経済センサスを用いて、経済センサスから抽出した社会福祉法人の個票データ(照合率は48.1%~60.8%)を、業務記録の電話番号により時系列で照合してパネルデータを作成した。6,381法人分のパネルデータが作成できたが、照合データに占めるパネルデータの割合は52.6%~66.6%であった。このパネルデータを用いて、産業大分類別、特定の産業小分類(P 医療,福祉)別、従業者規模階級別、収入金額階級別の集計表を作成した。 学校法人の業務記録と経済センサスを用いて、経済センサスから抽出した学校法人の個票データ(照合率は33.5%~46.8%)を目視照合により時系列で照合しパネルデータを作成した。2,144法人分のパネルデータが作成できたが、照合データに占めるパネルデータの割合は55.7%~77.8%であった。このパネルデータを用いて、産業大分類別、特定の産業小分類(O 教育,学習支援業)別、従業者規模階級別、収入金額階級別の集計表を作成した。 集計表の分析の始めとして、平成28年データによる公益法人、資産記入のある公益法人、社会福祉法人及び学校法人の活動実態の分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の病気治療及び家族の介護並びに新型コロナウィルスの感染拡大のため、研究活動がほとんどできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度には、令和2年度に作成した集計表を用いて、平成24年、26年及び28年にわたる公益法人、社会福祉法人及び学校法人の活動実態の変化を分析し、公益法人、社会福祉法人、学校法人を巡る改革がその事業内容、事業規模等や組織形態に与えた影響を評価する。法人類型別の分析を行い、法人類型が法人の活動に及ぼす影響を評価し、今後の非営利法人に係る政策の在り方や方向について考察する。 これらの分析・評価結果について、国際行政学会等の国際学会を含む各種学会で報告し、専門家との意見交換を行う。集計・分析・評価結果を取りまとめた報告書を作成する。
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Causes of Carryover |
理由:研究代表者の病気治療及び家族の介護並びに新型コロナウィルスの感染拡大のため、連携研究者、統計作成の専門家等を交えた研究会が開催できず、また、関係学会の現地開催も行われなかったため、旅費が使用できなかった。 使用計画:研究会については、新型コロナウィルスの感染状況を踏まえ、開催場所と開催時期を吟味して開催する。集計・分析・評価結果を取りまとめた報告書を作成し、国会図書館を始めとする公的図書館、関係行政機関、大学等に配布する。
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