2021 Fiscal Year Research-status Report
公益法人、社会福祉法人及び学校法人を巡る改革の定量的評価についての研究
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17K03672
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Research Institution | Satistical Information Institute for Consulting and Analysis |
Principal Investigator |
金子 優子 公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 客員上席研究員 (30400526)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 公益法人改革 / 社会福祉法人の活動実態 / 学校法人の活動実態 / 改革の評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに作成した統計表を分析することにより、報告書の作成を進めた。報告書の構成は次のとおりである。 第1章研究の背景・目的・手法(公益法人、社会福祉法人及び学校法人について、その活動実態を的確に示す客観的なデータがない中で、制度改革が進められたことを踏まえ、これらの非営利法人の活動実態を他の経済主体と比較できる形式で示す統計データを整備することを目的とする。手法としては、業務記録と経済センサスを用いる。) 第2章照合作業の手順と結果(公益法人、社会福祉法人及び学校法人について、業務記録と経済センサスを用いて、公益法人については公益法人業務記録にある活動関係データを経済センサスのデータと接合したデータを作成し、社会福祉法人及び学校法人については、経済センサスの個票データから該当するデータを抽出した。照合率を示す。) 第3章パネルデータ作成手順と結果(第2章で示した作成データについて、平成24年、平成26年、平成28年のデータを接合したパネルデータの作成手法と作成されたパネルデータの数を示す。) 第4章公益法人、社会福祉法人及び学校法人の平成28年の活動実態(平成28年における活動実態を分析) 第5章公益法人のパネルデータの分析(平成24年から平成28年にかけての従業者数、収入金額、付加価値額等について分析) 第6章資産記入のある公益法人のパネルデータの分析(平成24年から平成28年にかけての資産額、負債額、寄附金額の動向を分析) 第7章社会福祉法人のパネルデータの分析(平成24年から平成28年にかけての従業者数、収入金額、付加価値額等について分析) 第8章学校法人のパネルデータの分析(平成24年から平成28年にかけての従業者数、収入金額、付加価値額等について分析)第9章まとめ(以上の分析を踏まえて、今後の公益法人、社会福祉法人及び学校法人に係る政策の在り方や方向性を考察)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の病気治療及び家族の介護並びに新型コロナウィルスの感染拡大のため、研究活動がほとんどできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度には、これまでに作成した集計表を用いて行った平成24年、26年及び28年にわたる公益法人、社会福祉法人及び学校法人の活動実態の変化の分析を基に、公益法人、社会福祉法人、学校法人を巡る改革がその事業内容、事業規模等や組織形態に与えた影響の評価、法人類型が法人の活動に及ぼす影響の評価を行い、報告書を作成する。報告書において今後の非営利法人に係る政策の在り方や方向について提示する。
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Causes of Carryover |
理由:研究代表者の病気治療及び家族の介護並びに新型コロナウィルスの感染拡大のため、連携研究者、統計作成の専門家等を交えた研究会が開催できず、また、関係学会の現地開催も行われなかったため、旅費が使用できなかった。 使用計画:研究会については、新型コロナウィルスの感染状況を踏まえ、開催場所と開催時期を吟味して開催する。集計・分析・評価結果を取りまとめた報告書を作成し、国会図書館を始めとする公的図書館、関係行政機関、大学等に配布する。
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