2019 Fiscal Year Research-status Report
経済主体間の協調の失敗に対する内生的経済政策の効果の理論的・数値的分析による解明
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17K03680
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
笠原 哲也 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (80756346)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 経済政策 / ゲーム理論 / 情報の経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、研究課題である「経済主体間の協調の失敗に対する内生的経済政策の効果の理論的・数値的分析による解明」について、最新版の論文の執筆に取り組み、完成した論文を海外の専門雑誌に投稿した。本論文は、Society of Policy Modelingのconference paperとなり、現在査読中・改訂中である。 また、現在、上記論文の分析的枠組みを金融危機や新型コロナウィルスなどの現実問題の分析に応用し、新たな論文執筆を行っている最中である。 レフェリーコメントでは、本論文の数値計算の設定パラメーターが「恣意的」ではないかといったコメントもあったことから、今後はさらに様々なパラメーターの下で、分析結果の頑健性をチェックし、分析の妥当性を確認して行く予定である。 分析結果として、本論文の分析の頑健性のチェックが終わり次第、論文の改訂を行い、新しい研究成果を含めた論文として再投稿を視野に論文を完成させて行く所存である。 また、本研究課題のもう一つの研究計画として、現実経済への応用があげられるが、こちらについても、昨今の金融危機や現在世界的に問題となっている新型コロナウィルスへの応用分析など、当初計画に入っていなかった問題も含め、その問題の重要性に鑑み、分析を進めて参りたいと考えている。これらの応用分析のモデル・分析的フレームワークについては現在考案中(一部執筆中)であるが、研究成果が出次第、研究発表や論文の投稿を積極的に行って参りたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在査読中の論文の作成・改訂にかなり時間を要したため、当初計画していた現実経済への応用分析が若干遅れ気味になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画としては、現在査読中の論文のレフェリーコメントを受け、論文の改訂作業を進めて行くのに注力して行く予定である。また、現在考案中の論文の早期完成に向けて引き続き努めて行く予定である。
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Causes of Carryover |
研究課題のメインとなる論文執筆(分析内容の頑健性のチェックなど)に予想以上に時間が掛かり、研究計画が若干遅れたことから次年度使用額が発生した。
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