2019 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Study of the Time Rebound Effect
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17K03742
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
溝渕 健一 松山大学, 経済学部, 教授 (90510066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 浩明 成蹊大学, 経済学部, 准教授 (70632793)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 時間リバウンド効果 / 家庭 / エネルギー / 時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度までにまとめた時間リバウンドの研究論文「Time Rebound Effect in Households' Energy Use: Theory and Evidence」を、6月にイギリスのマンチェスター大学で開催されたヨーロッパ環境資源経済学会において報告した。また、学会でのコメントを受けて論文の修正を行い、英文ジャーナルに投稿した(2020年4月現在リバイズ作業中)。 また、これまで実施が遅れていた時短製品の配布実験の準備を行い、2020年に実施した。これは、時短製品の1つである自動掃除機(例:ルンバなど)を実際に複数の世帯に配布し、家庭内行動時間と電気使用量の変化を、配布前後で検証するものである。また、未配布世帯も対照世帯として実験に加えているため、Difference in differences法を用いることで、自動掃除機配布以外の要因を取り除くことができ、効果の識別が可能となる。このランダム化比較実験により、配布世帯と未配布世帯を比較することで、時間リバウンド効果の大きさを推定する。現在のところまだ結果を集計中であるが、時短製品の1つである自動掃除機から、かなり正確な時間リバウンド効果の大きさを推定できるものと期待される。
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