2018 Fiscal Year Research-status Report
国際産業連関表を用いたグローバルバリューチェーンの実証分析
Project/Area Number |
17K03749
|
Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
黒岩 郁雄 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター, 上席主任調査研究員 (40403612)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | バリューチェーン / 付加価値貿易 / 東アジア / 電子産業 / 自動車産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究の2年目にあたる平成30年度は、Method of value chain mapping with interntional input-output dataをWorld Development誌に投稿した。結果が「不採用」であったため、論文を修正して、別のジャーナルに投稿する準備を進めている。 Asian Economic Journalに投稿した論文(The Automotive Value Chain in Thailand)は修正要求に従い、原稿を修正中である。 2021年度に単著の出版(出版社はSpringer)を予定しており、原稿の下書きを始めた。単著のタイトルはStructure of global value chains in East Asia(仮題)であり、6章で構成されている。そのなかで、2018年度は、Chapter 1 Analytical frameworkの原稿執筆およびChapter 2 Spatial linkages and production stages in GVCs, Chapter5 Industrial deepening in East Asia: Application of international input-output analysis (1975-2005)の各章のイントロダクションおよび分析手法に関する解説を執筆した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文(Method of value chain mapping with international input-output data)を開発学のトップジャーナルであるWorld Developmentに投稿したが、結果は不採用であった。しかし、国際産業連関表を使った新しいバリューチェーン分析の手法を提案した同論文の内容とマッチしたジャーナルを探すことによって、学術雑誌への掲載は十分可能であると考えている。 Asian Economic Journalに投稿した論文(The Automotive Value Chain in Thailand)は修正箇所は多いが、承認されれば、同ジャーナルに掲載される予定である。 Springerから出版予定の単著は、全体の6章のなかで3章の執筆準備を始めた。また、残りの3章についても、論文の構成や分析手法についての検討を進めた。現在のペースで論文を執筆すれば、予定の期限内に単著を出版できると見込みである。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成29年度の研究成果であるStructure and comparison of the electronics and motor vehicle value chains in East Asia(IDE discussion paper no. 694)を修正し、学術雑誌に投稿する。 Asian Economic Journalに投稿した論文(The Automotive Value Chain in Thailand)の修正作業を5月中に終了して、同ジャーナルに再提出する。 Method of value chain mapping with interntional input-output dataを修正して、学術雑誌に再度投稿する。 Springerから出版予定の単著は、Chapter 3, Chapter 5の計算作業を行うとともに、他の3章についても2019年度中に執筆を開始する。
|
Causes of Carryover |
2018年度は、物品購入の他に、現地調査2回(計4か国)、学会出張2回等を行ったため、同年度に交付された予算を完全に消化した。しかし、2017年度から繰り越された予算に使い残しがあったため、次年度使用額(618,800円)が発生した。今年度は、現地調査、学会出張を活発に行うとともに、英文監修などの必要性も増加する。そのため、次年度使用額は大きく減少する予定である。
|
Research Products
(3 results)