2022 Fiscal Year Annual Research Report
Reexamination of the Role of Monetary Policy in Financial Markets and the Real Economy: Empirical Exploration
Project/Area Number |
17K03804
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
柴本 昌彦 神戸大学, 計算社会科学研究センター, 教授 (80457118)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 金融論 / 金融政策 / マクロ実証分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、マクロ計量経済学手法を現実のデータに応用することで、経済と金融政策の相互依存関係を再検討し、金融政策の役割の全体像を明らかにすることである。 予定していた研究計画は、概ね遂行できた。計画していた4年間を通じて、研究計画で予定していた分析結果を学術論文として公表し、一部は雑誌に公刊された。更に、一般向け論考を新聞紙面等に発表した。さらに、国内外のセミナー及び学会報告等も行うことで、日本及び世界に向けて研究成果を幅広く発信した。 令和4年度については、研究(Identifying Quantitative and Qualitative Easing Shocks)に関し、論文の改訂作業を行った上で、国際査読付き雑誌(International Journal of Central Banking)への採択が決定した。 2020年はじめから続くコロナ禍の状況が改善しない中、国内外の研究機関での研究成果報告や意見交換が思うようにできない状況が続いていたものの、令和4年度は、マクロ金融政策・欧米や日本経済の実証研究の第一人者であるWilliams CollageのKenneth N. Kuttner教授を日本に招致し、日米の金融政策の評価や今後の政策運営上の課題、そして金融政策「研究」の今後課題について意見交換を行った。そして、新たな研究を共同で進めるための準備を行うことができた。
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