2019 Fiscal Year Annual Research Report
The impact of a microfinance program via self-help group on household income
Project/Area Number |
17K03823
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Research Institution | Kanazawa Seiryo University |
Principal Investigator |
木村 正信 金沢星稜大学, 経済学部, 教授 (50339983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JOSHI Abhay 大東文化大学, 経済学部, 講師 (30587671)
西村 めぐみ 共立女子大学, 国際学部, 准教授 (20641286)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マイクロファイナンス / SHG / ソーシャルキャピタル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、インドのマハラシュトラ州オーランガーバードのNGO、Institute for Integrated Rural Development(以下IIRD)が行っているマイクロファイナンスプログラムを取り上げ、IIRDの指導の下に形成された、SHG(self-help group)のソーシャルキャピタルを計測して、ソーシャルキャピタルと所得の相関関係を調べた。ここでSHGとはレンディンググループのことで、1つのSHGはおおよそ20人程度で構成されている。 Joshi and Kimura(2019)は、まず、傾向スコア法を用いて、IIRDのマイクロファイナンスプログラムの利用の有無による、家計所得の変化効果を調べた。その結果、IIRDのマイクロファイナンスプログラムを利用している家計の方が所得が大きいいことが判明した。さらに、SHGごとのインパクトについても検証したが、その効果はSHGごとで有意な差が存在しているという結論を導き出した。 その結果を受けて、木村(2020)は、その差はSHGのソーシャルキャピタルの違いによるものではないかという仮説を立て、統計的に検証を行った。具体的には、Joshi and Kimura(2019)によるデータから、123人分のSHGのソーシャルキャピタルと、それぞれの所得の相関係数を求めた結果、ソーシャルキャピタルと所得との間には一定の相関関係がみられた。その因果関係の方向性は明らかではいないが、SHGのソーシャルキャピタル指数が高いということと所得が高いということの間には何らかの関係性があると判明した。
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Research Products
(1 results)