2023 Fiscal Year Annual Research Report
German Landowner and his entailed Estates in Prussia
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17K03842
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| Research Institution | Hiroshima University |
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Principal Investigator |
加藤 房雄 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 名誉教授 (90104869)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 世襲財産 / フィデイコミス / ヨーロッパ農村史 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
計画調書記載の図書館調査について、最終年度は、一橋大学社会科学古典資料センターの「ギールケ文庫」において、世襲財産(Fideikommiss)関連資料の系統的な閲覧作業と資料収集を行った。これは、当初予定した海外研修の図書館・文書館調査に代わる代替的な図書館調査の一環だった。なお、ギールケOtto von Gierkeは、『団体法論』で名高いドイツの法学者である。同文庫には、フィデイコミス研究史上画期的と評されるクニップシルト(Knipschild, Philipp)のラテン語原典、『貴族世襲財産論』De fideicommissis familiarum nobilium, Ulmae 1654はじめ、フィデイコミス関係の様々な重要文献・資料が数多く所蔵されている。令和５年度は、クニップシルトの貴重な稀覯書を閲覧しつつ、多岐に亘る資料の選別と収集に専念した。ドイツ地方史の基本文献が収集できた主要な図書であるが、ここでは、ナッサウ史のRehm, Hermann, Graf von Merseburg und die Nachfolge in das Nassauische Hausfideikommiss,1908の一書のみ例示しておく。
当該研究開始後、新型コロナウィルスのパンデミックのため、令和２年以降は、ドイツでの資料収集を断念せざるをえなかったが、反面、研究期間の延長を含め、令和２年以降、研究成果の整理と取りまとめに集中することができた。広島大学出版会による令和３年度の出版助成金を得て、単著『ドイツ大土地所有史論ーー世襲財産問題の諸相』を、令和４年２月出版した。最終年度は、同書出版後の次の課題を見据えた上記の図書館調査を行った。
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