2019 Fiscal Year Research-status Report
A Retrospective and Prospective Review of Modern Management Theories in Japan
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17K03865
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
西村 友幸 小樽商科大学, 商学研究科, 教授 (30325881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 敬太 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (10581861)
笹本 香菜 長崎大学, 経済学部, 助教 (20823371) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 経営学 / 経営学説 / 日本経営学 / オーラルヒストリー / 研究史 |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国現代経営学の構築に関わった当事者として、①岸田民樹先生(名古屋大学名誉教授・中部大学名誉教授)と②伊丹敬之先生(国際大学学長・一橋大学名誉教授)のお二方にそれぞれインタビューを実施した。いずれも研究代表者および研究分担者が語り手のところへ出向き、インタビューの時間は2時間ほどに及んだ。インタビュー内容は、研究者になるまでの足取り、主要な研究業績にまつわるエピソード、方法論的省察、留学体験、学会活動、教育のことについてなどである。事前の下調べは綿密に行い、「わが国現代経営学の構築」というテーマを強く意識しながらお話をうかがった。 ①のスクリプトは、『小樽商科大学 商学討究』第70巻第4号(2020年3月発行)に「経営学者のこゝろ〔Ⅳ〕―岸田民樹先生に聞く―」と題して掲載された。②については、同誌第71巻第1号(2020年7月発行)に「経営学者のこゝろ〔Ⅴ〕―伊丹敬之先生に聞く―」)と題して掲載される予定である。このように、当該年度までに「経営学者のこゝろ」シリーズを通算で4編刊行することができ、次年度にもう1編の刊行がほぼ確実となっている状況である。 また、下記の【研究発表(令和元年度の研究成果)】で示すとおり、『組織科学』に当該研究と関連するコラム(タイトル「経営学者のこゝろ」)を投稿した。また2019年度現代経営学研究会でも関連する口頭発表(タイトル「わが国現代経営学のオーラルヒストリー研究」)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、インタビューの内諾をいただいていたが実施できなかったケースがあった。ただし、このことは研究成果の公表とは無関係である。「経営学者のこゝろ」シリーズの第4編を公表できたことは当初の予定どおりである。
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Strategy for Future Research Activity |
補助事業期間の一年間の延長を申請し受理された。最終年度となる次年度に、所期の目標に到達すべく何名かの経営学者に対してインタビューを試みたい(状況に鑑みて、対面式ではないインタビュー方法も検討したい)。 なお、2020年10月に開催予定の組織学会年次大会(主催校:大阪市立大学)において、本研究テーマに即したシンポジウム形式のセッション実施が計画されている。
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Causes of Carryover |
補助事業期間を一年間延長したため。次年度が最終年度となる。
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