2022 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Study of Women's Leadership Styles and Development in Organizations
Project/Area Number |
17K03890
|
Research Institution | Tokyo Kasei Gakuin University |
Principal Investigator |
野村 浩子 東京家政学院大学, 現代生活学部, 特別招聘教授 (30742134)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 女性リーダー / ジェンダーバイアス / リーダーシップ / 女性管理職 / アンコンシャスバイアス |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、2018年に行った本研究における調査「ジェンダーバイアスとリーダーシップ」(25社約2500人対象)の分析結果を、研究会や講演で報告発表した。企業経営者や管理職、また女性リーダーの研究会などで、調査結果をもとにディスカッションを行い、問題提起をすると同時に、考察を深めることができた。 研究期間全体を通しては、上記の定量調査のほか、日本、米国シリコンバレー、ドイツにて定性調査を行い、「女性リーダーの組織内育成」について、比較分析を行った。とくに女性リーダーが飛躍的に成長を遂げた「一皮むけた経験」について、日米独で共通質問をもとに比較したところ、共通項が見いだされた。さらに組織内育成策においても共通点があることが分かった。これらの分析から、女性リーダー育成の要諦を導き出すことができた。 定量調査、定性調査の結果は、論文としてまとめたほか、人材育成学会、産業組織心理学会、情報ディレクトリー学会で学会発表を行った。さらに広く一般の人にも問題提起をするため、日経ビジネス電子版、日経電子版などオンライン記事、また書籍『女性リーダーが生まれるとき――「一皮むけた経験」に学ぶキャリア形成』でも成果を発表した。このほか、お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所、21世紀職業財団、各種ダイバーシティ推進団体などで、成果発表会を行った。研究者のみならず、企業や自治体で働く人など、幅広い層に研究成果を届けることができた。
|