2022 Fiscal Year Research-status Report
Management Based on Caring: Research on the Significance and Current Situation of Business for Society-type Business
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17K03894
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
潜道 文子 拓殖大学, 商学部, 教授 (60277754)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | CSR / ケアの倫理 / コレクティブ・インパクト / アクター・ネットワーク理論 / コンシャス・キャピタリズム / 正統性 / 制度的実践とCSRの制度化 / 企業の役割の変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
企業活動が大きな影響を及ぼす、環境破壊問題や働く人々の健康問題などが深刻な状況に陥る中、益々、ビジネスは何のために社会に存在するのかという本質的問いを検討する必要性が高まっている。本研究では、「企業と社会」という二分された存在としての2者ではなく、「社会のための企業」(Business for Society)としてその関係性やより良い社会を構築するための1プレーヤーとしての企業やビジネスを考察する時、企業がどのような活動をどのようなビジネスモデルや経営戦略、そして企業倫理や価値観をもって行うことが経済的利益創出につながるのかを検討するという目的を有している。 CSRやCSV(共通価値の創造)、そしてサステナビリティが求められている現代社会において、社会的課題解決などの活動は企業にとっても社会に期待され、必要とされるものとなっているという現状を踏まえ、2022年度は、どのようなプロセスを経て社会的価値および企業にとっての経済的価値の創造が行われるのか。また、どのように組織や人などがステイクホルダーとして当該企業のネットワークに取り込まれ、どのような関係性を築いていくのかという問いをたて研究を行った。 本研究では、社会的課題解決を通じて社会的価値を創造し、かつその成果や関係性を経済的価値創造活動に活用し、成功をおさめている企業の事例研究を中心として上記のプロセスや関係性構築の実態を明らかにした。 さらに、制度的実践の観点から事例を分析し、企業がどのように社会から正統性を獲得しつつ、合目的的な活動としてCSRを行うのかついて考察した。 加えて、コレクティブ・インパクトなどの視点から、企業、行政、NPOといった社会におけるプレーヤーによる協働のあり方と価値創造の意義について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画では、研究成果を海外の学会大会等で報告する予定であったが、2022年度も、長引くコロナ禍の影響で実現しなかった。しかし、国内での報告や図書および論文の形での研究成果報告は実施した。また、国際学会での報告についても、2022年度に応募し、ペーパーが受理され2023年度に行う。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、これまでの研究成果を、できるだけ、論文などの形で発表することを心掛けたい。また、次の研究プロジェクトにつながる研究を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度も引き続き、コロナ禍の理由により当初予定していた海外で行われる国際学会での報告などを実施することができなかった。2023年度は、7月に海外で開催される学会大会での報告が受理され、実施する予定である。
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Research Products
(3 results)