2018 Fiscal Year Research-status Report
Introduction of Mindfulness and Compassion to Management / Organizations: Possibilities, Issues and Contributions of Japan
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17K03906
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
飯塚 まり 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (60412805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 豪 同志社大学, 心理学部, 教授 (90150557)
中川 吉晴 同志社大学, 社会学部, 教授 (30340475)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マインドフルネス / リーダーシップ / コンパッション / 組織開発 / SDGs / 国際連携 / 感情知能(EI) / 企業連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. マインドフルネスに関して、以下について研究をおこない、編著として出版した。(1)マインドフルネスのパラダイムと臨床心理(2)マインドフルネスにともなう瞑想難民の問題 (3)マインドフルネスと悟り(大乗仏教)(4)マインドフルネスと世界の思想史(5)マインドフルネスと社会応用(6)マインドフルネスと技術エンジニアリング(7)マインドフルネスの今後の進化とウェルビーイングの関連 2. スタンフォード大学医学部のコンパッション研究センターやネフ教授のセルフコンパッションセンターのウェブコースを受講し、大学院や学部の授業で応用した。3.Contemplative Educationの国際シンポジウム後タイやブータンの研究者との連絡を密にし、研究計画を作成した。4. マインドフルネスの企業や社会応用として、SDGsとの関係を調査した。特に国連グローバルコンパクト参加企業との企業・産業連携を行った。日中韓ラウンドテーブルなどでの発表などを行った。5. マインドフルネスの企業や社会への応用を考えるうえで、老舗企業の経営について考察を行い、2019年にはケースとしての出版を目指す。6. 日本文化の中のマインドフルネスを考えるために研究チームをさらに拡充させて、宮大工や一保堂茶舗、松栄堂(お香)などを組織化し研究を進めた。また、陰陽師への調査を行い、査読論文として発表予定。7. 大学院レベルで、英語と日本語の授業を開発。学部生のための授業を開発した。2019年度は、京都の他の大学の学生もとれるようにする。8.アプリの開発を試みるため、企業との連携を行った。まず、感謝のアプリの実装実験を行った。9.マインドフルネスとコーチングの関係を探るための、企業連携を行った。大学教育における新しい試みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
(1)2018年に『進化するマインドフルネス』の出版を行い、成果物の発表を行った.(2)授業での試みを行い、大学院レベルでの英語、日本語のみならず、学部生用のコースを開発した。(3)国際連携がさらに進んだ。(4)企業産業連携がさらに、進んだ。( グローバルコンパクト企業へは2018年度の努力が実り、2019年度には、総会でのキーノートとしての発表(約400社が参加)や、セミナーシリーズの開催が決まっている。 アプリ開発(N社), コーチングの融合(C社)(5)日本文化の中のマインドフルネスの研究が組織化され進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
1. マインドフルネスに関して、研究をさらに進める。特に、欧米で問題となっているマインドフルネスの危険性についてと、社会応用について研究する。社会応用に関しては、SDGsとの関連も研究対象とする。2.セルフコンパッションを、日本で行うトレーニングに反映させる。3.マインドフルネスやそれを伝える授業やセミナーに関して、さらに書籍や論文を作成する。 (査読つきジャーナルや国際会議での発表が、複数決まっている。)4.マインドフルネスなどのContemplative Educationや、その関連の深い、Responsible Leadershipに関しての国際連携をさらに深める。すでに、アメリカやアジアとは、一定の関係が構築されているので、アフリカやヨーロッパなどとの連携を深めて、全世界へのネットワークを作り上げる。5. マインドフルネスの企業や社会応用として、SDGsとの関係を調査しているが、特に国連グローバルコンパクト参加企業への関与を深める。セミナーシリーズや、講演などを行い社会への貢献とする。また、マインドフルネスを基調とする文化を持つ日本からのSDGsに関する発信を考える。6. マインドフルネスの企業や社会への応用を考えるうえで、老舗企業の経営について考察を行い、調査を開始した。本年は、調査をさらに進めケース等の形でまとめる。7. 日本文化の中のマインドフルネスを考えるために茶道、などの研究をスタートさせた。システムの調査をさらに進める。8.マインドフルネスやEQを使った授業をさらに発展させる。日本語での教材を開発する。
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Causes of Carryover |
2018年度の活動は、京都で行う調査が多く、そのため、あまり費用が発生しなかった。また、海外旅費に関しては、個人の費用でカバーするところが大きかった。また、2019年度に、飯塚が、大学の要請により3ヶ月ほどドイツのチュービンゲン大学へ派遣されることが決まっている。これは、飯塚がヨーロッパ各地での国際連携を進める上での好機であり、そのための旅費に充てることを考えている。
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Research Products
(2 results)