2022 Fiscal Year Annual Research Report
Introduction of Mindfulness and Compassion to Management / Organizations: Possibilities, Issues and Contributions of Japan
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17K03906
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
飯塚 まり 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (60412805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 豪 同志社大学, 心理学部, 教授 (90150557) [Withdrawn]
中川 吉晴 同志社大学, 社会学部, 教授 (30340475)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウェルビーイング / マインドフルネス / AI / 人間の尊厳 / サスティナビリティ / SDGs |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、ウェルビーイングを様々なところで見ることのできる年となった。社会においては、例えば、女性雑誌などで、ウェルビーイングな暮らしと言うようなキャッチフレーズで、ファッションが語られたり、ライフスタイルが語られたりするようになった。 日本経済新聞が、ウェルビーイングプロジェクトと言うものを始めたために、幸せな働き方にも注目が集まった。また、そのコンテキスト中では、次のSDGsと言うキャッチフレーズのもと、大変曖昧ながら、SDGsとの関係を示唆する活動も見られた。また、同じようなコンテキストの中で、サステナブル経営というものが注目を浴び、ウェルビーイングとその関係もなんとなく示唆されているものの、大変感覚的な取り扱いが多かった。 人的資源経営が大きく注目を浴び、また、コロナ後の人手不足が顕著になる中で、ESGや従業員の定着率等への施作も含めて、ウェルビーイング経営が注目を集めだす。また、戦争が起こったことにより、それは究極の人権侵害であり、人の尊厳とは何か、それは、ウェルビーイングとどう関係するのか、と言うことも、問題になった。同時に、ウェルビーイングとデジタルの関係も深まった。様々なセンシングによって、ウェルビーイングの状況を計測し、それらはビックデータとして分析して、ウェルビーイングな生活や経営に生かそうとするものである。この分野は、教育でのテクノロジーの利用とも相まって、様々な試みがなされつつある。 以上のような状況から、2022年の活動は、ウェルビーイングとは何かと言う議論を整理していくものになった。現時点でおいても、ウェルビーイングという言葉の一人歩きや、その意味をよく考えないで使う傾向が見られる。これらを、整理した上で、今後はまとめていきたいと思う。
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