2019 Fiscal Year Research-status Report
家族企業の事業承継問題に関する日中台の国際比較研究
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17K03907
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| Research Institution | Ritsumeikan University |
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Principal Investigator |
竇 少杰 立命館大学, 経営学部, 講師 (30600556)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 家族企業 / 事業承継 / 永続経営 / イノベーション / 企業経営 / 家族経営 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の研究目的は、日本、中国大陸と台湾の家族企業に対してヒアリング調査を行い、急激に進んでいる経済のグローバル化と世界経済の継続的な低迷のなか、それぞれの国（地域）の家族企業の事業承継問題のあり方と特徴を把握し、それを取り巻く社会的環境を踏まえつつ、国際比較研究を通じて日本、中国大陸と台湾の家族企業の事業承継問題の全体像を解明することである。2019年度において、研究計画のとおり、以下のように本研究を進めてきた。
まず、日本国内の調査研究について、生田産機工業株式会社や株式会社高岡、金剛組などの老舗家族企業に対して調査研究を実施した。次に、中国大陸での調査研究について、無錫にある家族企業2社と浙江省にある家族企業3社に対して調査研究を実施した。第三に、台湾での調査研究について、台中市にある家族企業2社、台北市にある家族企業2社に対して調査研究を実施した。各企業に対する整理とまとめは進行中であるが、一部の研究成果はすでに、下記のとおり出ている。
論文について：
竇少杰（2019）「海天堂の生存哲学（海天堂的生存哲学）」『家族企業』No.47、pp.38-43；竇少杰（2019）「世界最古企業金剛組の2006年（世界最古老企業金剛組的2006年）」『家族企業』No.51、pp.71-79；竇少杰（2019）「金剛組の回帰と再建（金剛組的回帰与重建）」『家族企業』No.52、pp.75-80；竇少杰（2020）「日本洛中高岡屋の百年経営とイノベーション（上篇）（日本洛中高岡屋的百年経営与創新）」『家族企業』No.56、pp.78-86
著書（共著）について：
竇少杰（2020）『持続可能な経営と中小企業ー100年経営・社会的経営・SDGs経営ー』（関智宏・同志社大学中小企業マネジメント研究センター編）、担当部分：第3章 ファミリービジネスと持続可能な経営（pp.37～62）、同友館
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点での進捗状況を見ると、おおむね研究計画書のとおり進展している。
研究計画書では日本企業10社、中国大陸企業20社、台湾企業10社へのケーススタディを実施するという目標を設定した。2019年度は本研究の3年目であるが、これまでケーススタディの実施状況では、日本企業8社、中国大陸企業17社、そして台湾企業8社に対してヒアリング調査を実施し、日本・中国大陸・台湾の家族企業に対する考え方、経営のあり方、そして家族のあり方、家族経営のあり方についてある程度把握できた。
最終年度の2020年度において、日本・中国大陸・台湾で追加ヒアリング調査を実施しながら、本研究のとりまとめ作業に入ることを予定している。
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終年度である2020年度において、日本・中国大陸・台湾で追加ヒアリング調査を実施しながら、本研究のとりまとめ作業に入ることを予定している。
また2020年度にも、台湾の家族企業事業承継フォーラム（8月）、中国大陸の家族企業事業承継フォーラム（11月）に参加し、台湾や中国大陸の同分野の研究者や実務家たちと研究交流を実施する予定である。ただし、コロナウイルス肺炎の影響で現地へ実際に行くことができない可能性もある。その際に、オンライン会議システムなどを利用して対応する。
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